by UEFA.com
現地時間25日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの抽選会。全32チームを8つのグループに振り分けた結果、今回はいわゆる「死の組」と呼ばれる強豪揃いのグループは生まれませんでした。しかし、各チーム拮抗した争いが見られるグループもあり、見所は盛りだくさん。そんなグループリーグの全8グループを紹介します。
グループA
パリ・サンジェルマン(フランス)
アーセナル(イングランド)
バーゼル(スイス)
ルドゴレツ・ラズクラド(ブルガリア)
監督交代の影響が未知数とはいえ、戦力的にはパリ・サンジェルマン(PSG)が頭一つ抜けており、首位通過が至上命題でしょう。それに次ぐアーセナルもバーゼル&ルドゴレツに比べれば巨大な戦力を有しており、決勝T進出は堅いと見ます。アーセナルにとっての勝負所は初戦のPSG戦。新監督を迎えたばかりの強敵を手こずらせるにはここが一番重要となってきます。
注目はアーセナルのグラニト・シャカとモハメド・エルネニーが古巣のバーゼルと対戦する点。グラニトの兄であるタウラン・ジャカもバーゼルに所属しており、兄弟対決の実現にも期待がかかります。
グループB
ベンフィカ・リスボン(ポルトガル)
ナポリ(イタリア)
ディナモ・キエフ(ウクライナ)
ベジクタシュ(トルコ)
一見与しやすいグループに見えますが、相当な曲者揃いです。欧州カップ戦経験豊富なベンフィカ、昨季セリエA2位のナポリの決勝T進出を予想しますが、戦力的にはD・キエフもベジクタシュも侮れない。ただし、D・キエフに関しては、キエフ自体は紛争地帯ではないものの、依然国内情勢が不安定なウクライナに本拠を置くため厳しいと言わざるを得ません。しかし、ベジクタシュは西欧から離れたトルコに本拠地を置くため、特に最西端のポルトガルに本拠を置くベンフィカにとっては厄介な相手です。ベジクタシュの決勝T進出も十分ありえます。
安泰なのはナポリかもしれません。ナポリは基本的に収益が多く見込めるCLをリーグ戦を捨ててまで力を入れる傾向があるからです。
グループC
バルセロナ(スペイン)
マンチェスター・シティ(イングランド)
ボルシア・メンヘングラードバッハ(ドイツ)
セルティック(スコットランド)
比較的厳しい組み合わせとなったグループCですが、戦力的にはグループAのようにバルサ>シティ>ボルシアMG>セルティックとはっきりしています。よってバルサとシティの決勝T進出は堅いと見ます。
注目はこちらもグループA同様古巣への凱旋。シティを率いるジョセップ・グアルディオラ監督が古巣バルサへ帰る一戦は大きく注目されるはずです。
また、ポゼッション重視のグアルディオラ監督の薫陶を受けるシティと彼の古巣バルサに加え、セルティックのブレンダン・ロジャース監督もバルサに憧れを抱くほどポゼッション志向が強く、ボールプレーに拘ったゲームが多く見られることも期待できます。
ボルシアMGにとっては昨季に引き続きシティとの対戦ということ、セルティックはここ5大会で4度目のバルサとの対戦になることも併記しておきます。
グループD
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
アトレティコ・マドリー(スペイン)
PSVアイントホーフェン(オランダ)
ロストフ(ロシア)
バイエルンとアトレティコは昨年の準決勝と同カードで、グループリーグからハイレベルな対決が実現しました。決勝T進出はこの2チームになることが濃厚と言えるでしょう。曲者はロストフ。対戦相手に長距離移動を強いるため、昨季アスタナ(カザフスタン)との対戦で徒労を強いられたアトレティコにとってはトラウマに近い相手かもしれません。また、アトレティコは過去グループリーグでは微妙な戦いが多かったり、今季もポゼッション導入を試みて前半戦は手こずる可能性があります。よって1位はバイエルンと見るべきでしょう。
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