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Jリーグの監督でベストイレブンを選んでみた~現役時代の監督たちを知ろう!

hirobrown

2016/06/02 22:15

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NEWS

FW高木琢也「アジアの大砲」(Vファーレン長崎監督/J2)

11_高木琢也
by ミドルエッジ

無口だった現役時代から戦術家となった現在を想像できませんが、寡黙な「アジアの大砲」は日本代表として国際Aマッチ44試合で27ゴールと得点を量産しました。
三浦知良選手(現・横浜FC)からのクロスやCKからの得点の期待感は半端ないもので、現在の日本代表にはない文字通りの”飛び道具”でした。
ただ、ヘディングでの得点が多かったものの、それほど得意そうではなかったので、元ドイツ代表FWのオリバー・ビアホフ氏と印象が被ります

FW小倉隆史「”ガラス”のレフティ・モンスター」(名古屋グランパス監督/J1)

12_小倉隆史
by ミドルエッジ

「ボレーの虎」でお馴染みの”レフティ・モンスター”と呼ばれた新人監督。四日市中央工業高校から名古屋へ加入して1年も経たずにオランダ2部リーグのエクセルシオールへ”留学”という形態をとって加入。年間14ゴールを記録して得点王を争い、オランダ国内の名門アヤックスやフェイエノールトからもオファーが届いた日本サッカー界期待のホープとなったFWでした。
エクセルシオールから名古屋へ復帰して半年後、現在はイングランドの名門・アーセナルを指揮するアーセン・ヴェンゲル監督が就任。ドラゴン・ストイコビッチ選手と魅惑の2トップを組み、Jリーグにセンセーションを巻き起こし、リーグ戦で前年の最下位から年間3位にまで躍進。1995年度の天皇杯制覇でクラブ史上初となるタイトル獲得に大きく貢献しました。ただ、選手としては大きな怪我を多発して、「ガラスのエース」から脱せず。
そして、今季から古巣でヴェンゲル監督の哲学を基に監督兼GMというJリーグ史上初の全権監督として奮闘しています。これまで指導者経験すら乏しい小倉監督ですが、現役引退後のタレント活動もあって、人気と注目を集めつつ、サッカーファンの多くは「応援したい」と思っている人が多いはずです。

ベンチ入り:現代型SB、湘南の暴れん坊、ケンタリングetc…

選出しきれなかった監督もいるので、ベンチ入りとして選出させていただきます。ただし、Jリーグ創設当時と同じく登録メンバー16人制として、5名を選出。
※ベストイレブンと差をつけるために写真なし、寸評も駆け足になりますことをご了承ください。

DF片野坂知宏「現代型サイドバック」(大分トリニータ監督/J3)
MF下平隆宏「初代”レイソルのボランチ”」(柏レイソル監督/J1)
MF反町康治「湘南の暴れん坊」(松本山雅監督/J2)
FW長谷川健太「”ケンタリング”放つオレンジのエース」(ガンバ大阪監督/J1)
全てのポジション=木山隆之(愛媛FC監督/J2)

Jリーグ創設当初に異彩を放った「ビルドアップに特徴のある左SB」片野坂監督はベストイレブン選出が妥当ですが、相馬監督が偉大過ぎました。
今季開幕後に古巣の指揮官に緊急就任した下平監督は、Jリーグ加入が遅れたチームをボランチとして支えました。明神智和選手(現・名古屋グランパス)、大谷秀和選手へと続く「レイソル守備的MFの系譜」のパイオニアでした。
「湘南の暴れん坊」ぶりを監督になってからも発揮している反町監督は、現役時代から強引なドリブルで狭いスペースに突っかける攻撃的MFとして貴重なアクセントに。
日本代表キャップ27の”ドーハ組”でもある長谷川監督は、”ケンタリング”(センタリングと健太の造語)で有名な右ウイングでしたが、Jリーグ創設後は主にスーパーサブとしての活躍を考慮してサブに。
GK不在のため、守備的なポジションならどこでもこなしたスペシャリスト=木山監督には第2GKをお願い致します。監督になってからのチーム作りが攻撃志向なのは理論派だったからだ、とお見受けします。

意外と少ないDF出身~名将はボランチ出身か?

13_日本代表イレブン
by Football Shirts Voltage .com

如何でしたでしょうか?ドーハ組(上記写真)が多く、皆様ともに個性の強い現役選手でした。信念がないと指導者の哲学は持てないので、それも必然なのでしょう。
こうして選出してみると、意外にも?DF出身の監督さんが少ない気がします。「アジアの壁」井原監督も、現役時代の実績や指導者経験も豊富な割には監督経験は今年で2年目です。
ただ、選手としてあまり実績がなくても指導者に転身後に力を発揮するのが、DF出身の監督さんであるのも共通しているようにも感じます。また、DF出身監督さんは、攻撃志向の強いチーム作りをするのが多い気もします。
逆にFW出身監督は意外と守備的なチームや、守備から入るチーム作りをすることが多い傾向があるのが共通しています。
そして、中盤に揃ったボランチ経験が豊富な元名手3人は、監督としても”名監督”の系譜にあると言えます。攻守で大事な役割を司って来た元選手だからこそ、発揮できる能力が指導者になっても生きるのでしょう。
現役時代と指導者転身後でイメージが変わる「元Jリーガー監督」。「あの選手がこんな選手を、こんなチームを育てたのか?」はサッカーファンの長く見続ける楽しみです。Jリーグも24年目に入り、Jリーグ単体でもその”キラーフレーズ”を使えるようになったのです。
今後のJリーグを楽しみにするためにも、「元Jリーガー監督」に注目です!

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