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2018年日本サッカー界の大きなスケジュールと見どころについて

扇ガ谷 道房

2018/02/01 08:32

2018/01/31 23:32

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NEWS

世界のサッカー・ファンにとっては4年に一度のビッグ・イヤーにあたる2018年。勿論最大のイベントはロシアで開催されるワールド・カップに他なりません。
日本代表チームも、アジア代表として参戦しますから、日本のサッカー・ファンにとっても今年最大の関心事ですよね。
そんなワールド・カップ・イヤーである2018年、日本サッカー界の大きなスケジュールと見所について、ご紹介致します。

毎年恒例・年初最初の公式戦FUJI XEROX SUPER CUP

前年度のJリーグ優勝クラブと天皇杯優勝クラブが対戦するFUJI XEROX SUPER CUP。
1994年から毎年行われている恒例の大会で、Jリーグ開幕前に行われる、毎年最初の公式戦です。今年もこの大会から日本サッカーが公式に始動します。
今年は、前年度Jリーグ優勝クラブの川崎フロンターレと、天皇杯優勝クラブのセレッソ大阪の対戦が、2月10日(土)に埼玉スタジアム2002で行われます。
又2010年からは、余り知られていませんが、前座ゲームとしてNEXT GENERATION MATCHと呼ばれるユース世代の選抜チームのゲームも開催されています。
全国高校サッカー選手権の優秀選手から選出された”日本高校サッカー選抜”と、Jリーグ・クラブのユース・チームから選出された”U18Jリーグ選抜”が対戦します。
スタジアムに脚を運ばれる方は、前座のゲームも楽しめるので、少し早めに行くのがお奨めです。 
ちなみに、国歌斉唱は、サッカー通としても知られる歌手のナオト・インティライミさんが担われます。 
 

by @frontale_staff

Wカップ・イヤーのトップ・リーグのスケジュール

日本におけるトップ・リーグであるJリーグの開幕ももうすぐ。
今年のJ1リーグの開幕戦は、史上初の試みで金曜日の夜に行われる事になりました。但し、全てのゲームではなく、サガン鳥栖とヴィッセル神戸の1ゲームだけが、2月23日(金)20時キックオフで行われます。
その他のJ1クラブの開幕戦は、翌日の2月24日(土)に一斉に行われます。J2はその翌日の2月25日(日)、J3は少し遅れて3月10日(土)に、それぞれ開幕します。
ロシアWカップが6月14日から7月15日までの一ヶ月間で行われる為、この期間J1リーグは中断します。5月20日(日)の第15節から7月18日(水)の第16節までの間が中断期間になります。
代表に選出されているJリーガーは、この期間ロシアでの4年に一度の世界大会に参戦します。
J1リーグの中断期間にYBCルヴァン・カップのプレイ・オフ・ステージが行われます。尚、J2リーグとJ3リーグは、ロシアWカップの間も中断は無く、リーグ戦は続行します。
J1リーグの最終節となる第34節は12月1日(土)。J2の最終節となる第42節は少し早く11月17日(土)。その後、J1昇格プレイ・オフが三週連続で開催されます。J3の最終節となる第34節は12月2日(日)。
今年も熱い闘いはもうすぐです。
  

J2クラブも参加する事になったルヴァン・カップ

YBCルヴァン・カップの初戦は3月7日(水)に開幕します。この時点でJ1リーグは既に第2節を終了しているタイミングです。
従来ルヴァン・カップはJ1の18クラブが参加して行われて来ましたが、今年からJ2の2チームも参加する事となり、合計20チームで競われる事になりました。
J2から参加する2チームは、J1で昨年16位と17位のチームです。つまり、16位だったヴァンフォーレ甲府と、17位だったアルビレックス新潟が参加します。
5月16日(水)の第6節までグループ・ステージが行われ、各グループの首位と2位が6月2日(土)と9日(土)に行われるプレーオフ・ステージをホーム&アウェイで戦います。
勝ち残った4チームとACL出場4チームが9月に行われる準々決勝で闘い、10月の準決勝、10月27日(土)の埼玉スタジアム2002での決勝というスケジュールで優勝チームが決定します。
J2のクラブが優勝する可能性もあるという、スリリングでチャレンジングなカップ戦も見逃せません。
  

by @crz_official

世界中の注目が集まWカップ・ロシア大会

Wカップ・ロシア大会に出場するアジア代表国は、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、イラン、そしてわが国日本の五カ国です。
日本代表は、ポーランド、セネガル、コロンビアと対戦するグループHに組み合わされました。
日本代表の初戦は6月19日(火)のコロンビア戦。前回のブラジルWカップでは、1対4で大敗した相手です。何としてもリベンジして欲しいと願うばかりです。
二戦目は6月24日(日)(KOは日本時間では6月25日の0時)のセネガル戦。三戦目は6月28日(木)のポーランド戦です。
短期決戦は初戦が要。とにかく負けない戦い方が必要になるでしょう。上位2チームがラウンド16に進出します。
日本がグループ2位であれば、7月2日(月)にグループG1位と、グループ1位になれば、7月3日(火)にグループG2位と対戦します。
準々決勝は7月6日(金)、7日(土)、準決勝は7月10日(火)、11日(水)、三位決定戦が7月14日(土)、そして決勝戦が7月15日(日)という日程です。
Wカップ・ブラジル大会から4年。今回の日本代表に誰が選ばれるのかが、サッカー・ファンの最大の関心事です。
南アフリカ大会以来のベスト16以上を目指して、頑張れ日本代表!
    

浦和レッズに続いてアジア王者を目指すAFCチャンピオンズ・リーグ

昨年10年振りにアジア王者に返り咲いた浦和レッズのAFCチャンピオンズ・リーグ(通称ACL)の闘い振りは見事でした。
今年のACLには昨年のアジア王者浦和レッズは参加しませんが、日本からは川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪の3チームの出場が決定しています。
そして柏レイソルが4チーム目をかけて、1月30日(火)にタイのムアントンと対戦します。(筆者執筆時は試合前・柏レイソルが勝利すると、Jリーグから合計4チームが参加)
グループ・ステージはJリーグ開幕前の2月13日(火)から開幕し4月18日(水)まで。5月8日(火)から16日(水)の間にラウンド16のホーム&アウェイ戦が行われます。
Wカップの中断を挟んで、8、9月に準々決勝、10月に準決勝、そして11月3日(土)10日(土)の決勝戦で、今年のアジア王者が決定します。
2008年のガンバ大阪以降、アジア王者の座には、韓国クラブが4回、中国クラブが2回、オーストラリアとカタールのクラブが1回、そして日本が1回という事で、Jリーグクラブは昨年の浦和レッズが一矢を報いた以外は苦戦を強いられています。
勿論アジアのサッカーのレベルが高まっているという事の証明ですが、できるならば今年もJリーグのクラブがアジア王者の座に就いて欲しいものです。

ジャイアント・キリングが期待できる伝統の大会・天皇杯

プロ・アマを問わず、日本全国のサッカー・クラブが参加して頂点を目指す独特なカップ戦である天皇杯。今年は第98回目を迎える歴史と伝統のある大会です。
最大の特徴は、Jリーグのクラブだけで戦われる大会では無く、アマチュアのクラブも参加できる開かれた大会である点です。ですから、理論上はアマチュア・クラブがJリーグのクラブに勝利して優勝するという事も有り得るという事になります。それが天皇杯の楽しさなんです。
一回戦は5月26日(土)に開幕し、12月24日(月)クリスマス・イブの日に埼玉スタジアム2002で決勝戦が行われます。Jリーグのチームは一回戦が免除されており6月6日(水)の2回戦から参加します。
今年もアマチュア・クラブがJリーグ・クラブを倒すジャイアント・キリングなゲームがきっとどこかでありますよ!

南米対日本のカップ戦王者の戦い・スルガ銀行チャンピオン・シップ

CONMEBOL(南米サッカー連盟)コパ・スダメリカーナの優勝クラブと、日本のYBCルヴァン・カップ優勝クラブとが雌雄を決する大会であるスルガ銀行チャンピオン・シップ。
正式名称は”スルガ銀行チャンピオンシップ JリーグYBCルヴァンカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦”と言います。
今年はインデペンディエンテ(アルゼンチン)とセレッソ大阪が、8月8日(水)にヤンマースタジアム長居で対戦する事になりました。
知名度が余り高く無い大会なので、ご存知無い方もおられると思いますが、2008年から10年以上も南米サッカー連盟との友好関係の下に行われている世界大会です。
昨年は浦和レッズがブラジルのシャペコエンセに1対0で勝利をおさめています。
過去10回の対戦結果は、何とJリーグ・クラブの6勝4敗と、南米のクラブ・チームに対して、Jリーグのクラブが勝ち越しています。日本で行われる大会というホーム・アドバンテージが、結果に現れているのかもしれません。
今年セレッソ大阪が勝利すると、更にJリーグ・クラブの勝率が高まります。


by @REDSOFFICIAL

本稿には記載しておりませんが、既に今年の公式戦が1月27日(土)に開催されました。2018Jリーグ・アジア・チャレンジinインドネシアがそのゲームです。日本のFC東京と、昨年のインドネシア・リーグ・チャンピオンのバヤンカラFCが対戦しました。このゲームは、日本とインドネシアの国交樹立60周年を記念した事業の一環として設定された親善試合でした。
既に2018年の日本サッカー界は始動しています。中心にはW杯ロシア大会があります。日本全国がサッカーで盛り上がる年になる事は言うまでもありません。みんなで日本サッカーを盛り上げる年にしましょう!

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