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昨季躍進の大宮アルディージャへ。MF長谷川アーリアジャスールのこれまでの歩み

舞野隼大

2017/01/25 21:30

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by LEGENDS STADIUM

 今シーズン、大宮アルディージャに期待の新戦力が加入しました。湘南ベルマーレに所属していた元日本代表MF長谷川アーリアジャスール選手です。

長谷川アーリアジャスールはどんな選手なのか

 長谷川選手はイラン人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフ。中学生の時に横浜F・マリノスにスカウトされ2007年にトップチームに昇格、プロのサッカー選手としてのキャリアが始まりました。

 トップチームに昇格した年のリーグ開幕戦でスタメン出場。その試合でフル出場を果たし、決勝点をアシストしたルーキーに注目が集まりました。しかしその後はケガに悩まされU-20ワールドカップ2007の出場を逃してしまいます。それでも困難に屈しなかった長谷川選手はその翌年にクラブと年棒の上限がなくなるA契約を結び、Jリーグ初ゴールも記録しました。2009年からは出場機会も増え、3年間で63試合に出場しました。そして2012年にマリノスからFC東京へと移籍するのでした。

恩師ポポヴィッチとの出会い

 長谷川選手がFC東京に移籍した時、クラブの指揮を執っていた人物こそが監督オーストリア人のランコ・ポポヴィッチでした。長谷川選手はポポヴィッチの下でスタメンに定着。副キャプテンにも就任します。14年冬に監督がセレッソ大阪を率いることになり、長谷川選手はセレッソへ引き抜かれました。

 その半年後の夏、クラブとの関係が悪化したポポヴィッチは解任されてしまいます。その後はスペイン2部のクラブ、レアル・サラゴサの監督に就任します。そして15−16シーズン開幕前に再び長谷川アーリアジャスールを獲得するのです。まさにポポヴィッチは恩師であり、父親のような存在でした。だがチームは昇格圏内に位置することができず16年冬に監督は解任されてしまいます。その後、長谷川選手もクラブと契約解除。湘南ベルマーレへと移籍しJリーグへ復帰しました。


by フットカルチョ

ポポヴィッチが与えた影響とプレースタイル

 長谷川選手の元々のポジションはピッチ後方であるボランチでした。しかし攻撃的戦術を好むポポヴィッチと4年間共に歩むうち、本職以外にもトップ下や左サイドハーフとしても起用されました。その結果、複数のポジションをこなすことができる万能型の選手となったのです。また、下の動画にもあるようなミドルシュートを得意としており相手にとって脅威的な存在でした。そのためポポヴィッチからの信頼も厚く、3クラブにもわたって重宝されたのでしょう。

新天地大宮でどんな活躍をするのか

 大宮アルディージャには今シーズンもう一人期待の選手が新加入しました。清水エスパルスに所属していた大前元紀選手です。大前選手は中に切り込むドリブルが得意で決定力が高い選手です。昨シーズンJ2で18得点のストライカーと万能型ミッドフィルダーの長谷川アーリアジャスール選手。この二人が大宮でどんな化学反応を起こすのか、要注目です。

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プロフィール


by OMIYA ARDIJA

・長谷川アーリアジャスール
・1988年10月29日生まれ(28歳)
・埼玉県鶴ヶ島市出身
・大宮アルディージャ所属
・MF(DMF・OMF・LSH)
・186㎝/76kg

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