マンチェスター・ユナイテッドのOBである元フランス代表のDFパトリス・エヴラが、古巣の補強方針を痛烈に批判した。
今季のユナイテッドの目玉補強と言えばアヤックスから4000万ポンド(約55億円)で獲得したオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークである。しかし同選手は、プレミアリーグ第6節を終えた時点でまだ一度もリーグ戦のスタメン出場がないのだ。24日に行われたチェルシーとの大一番も先発から外れ、ゴールレスドロー決着となった試合を最後まで見守るだけだった。
ファン・デ・ベークの移籍が決まった際、アヤックスのCEOを務める元ユナイテッドのエドウィン・ファン・デル・サールは『Manchester Evening News』紙に寄稿し、「彼を手放したくなかったが、彼が次のステップに踏み出すタイミングなのも理解できる。夢を追いかけて。そうなるとユナイテッドの“劇場”よりも相応しい場所はない。ドニーを大事にしてください」とユナイテッドにメッセージを送っていた。
だが、ふたを開けてみると全く使われない状況となっている。これには「やっぱり不要だった」と結論付けるOBもいる。『Sky Sports』に出演したエヴラは「ファン・デ・ベークを否定する気はないが、なぜ我々は彼を獲得したんだ?」と問いただした。そして「彼は毎試合のようにスタンドから試合を観戦しているだけじゃないか。必要ないからだよ。誰も大きな声で言いたがらないが、それが真実なんだ」と言い放った。
ファン・デ・ベークについてはエヴラと共演した元オランダ代表FWジミー・フロイド・ハッセルバインクも同調する。「アヤックス時代から見てきたが、彼はブルーノ・フェルナンデスやポール・ポグバの位置でプレーする選手だ。ボックス内に入ってゴールを決めたり、何かを生み出したりする選手だ。ちょうどフェルナンデスのようにね。そしてフェルナンデスと定位置を争うのなら、彼に出番はないよ。」
果たして、ファン・デ・ベークに出番は回ってくるのだろうか?
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— Manchester United (@ManUtd) September 30, 2020