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クロップの采配はフォーメーションだけじゃない!?

Footmedia

2020/10/26 12:09

2020/10/25 22:11

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NEWS

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、七色の采配でチームを勝利に導いている。

リヴァプールは24日に行われたプレミアリーグ第6節のシェフィールド・ユナイテッド戦で、疑惑のPKから先制点を奪われる苦しい展開ながら2-1で逆転勝利を収めた。

この試合、リヴァプールはこれまでの4-3-3ではなく4-2-3-1を採用。モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノに加えてディオゴ・ジョタもスタメンに名を連ねた。そのシステムについて、クロップ監督は試合後のオンライン会見でこう説明した。

「必ずしもジョタを同時に起用するために採用したわけではない」と前置きした上で、決勝ゴールを決めたジョタを称えた。「彼は優秀な選手だから我々は獲得したんだ。何より人として好感が持てる。だから我々もすぐに好きになったし、チームに馴染むのも早い。足も速く、フィジカルが強くて空中戦も得意だ。色々な面でチームの力になってくれる。」

4-2-3-1のシステムについては駆け引きがあったようだ。「シェフィールド・ユナイテッドは1週間、十分に準備してきた。しかし我々は(チャンピオンズリーグがあったので)リカバリなどに時間を取られた。どうやって試合に入り、どうやって途中でテコ入れをし、どうやって相手を苦しめようか考えたのさ。」

「普段のシステムで入って途中で変更するより、変更したシステムで入って、必要とあれば途中で普段のシステムに戻す方が良いと思ったのさ。」

攻撃陣の選択肢については「今夜はこの4名を起用したが、アヤックス戦ではシャチリが素晴らしかったし、タキ(南野拓実)も先発メンバーに肉薄する実力だ。それら全てがチーム力になる」と語った。

とはいえ、4-2-3-1が必ずしも機能していたわけではない。それでも勝ち切れたのは微調整にある。「前半は(シェフィール・ユナイテッドの)FWマクバーニーに手を焼いた。だから我々は少し選手のポジショニングを修正し、セカンドボールを拾えるようにした」とクロップ監督は『BBC』で説明した。

確かにリヴァプールは途中から、ダブルボランチのジョーダン・ヘンダーソンとジョルジニオ・ワイナルドゥムの片方が必ずセンターバックと近い位置にポジションを取るようになり、前線に送られてきたボールのこぼれ球を回収したのだ。

リーグ連覇を目指し、リヴァプールは戦術の幅を広げようとしているようだ。

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