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VARがなければ、マジョルカの2部降格はなかった!?

Footmedia

2020/07/23 17:15

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NEWS

19日の第38節をもって、2019-20シーズンの全日程を終えたリーガ・エスパニョーラ。MF久保建英が所属するマジョルカは1年での2部降格が決まったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなければ残留できていたようだ。

スペインでサッカーのデータ専門家として知られる「ミスター・チップ」ことアレクシス・マルティン・タマヨ氏は21日、VARが全20クラブに与えた影響を示すデータを公開した。

それによれば、19位でシーズンを終えたマジョルカ(勝ち点33)は、VARの介入によって3ポイントの勝ち点を失ったという。一方、残留圏ギリギリの17位で生き残りを果たしたセルタ(勝ち点37)は、VARのおかげで2ポイントを獲得。もしVARが導入されていなければ、マジョルカは勝ち点「36」、セルタは勝ち点「35」となり、順位が入れ替わっていたという。

その他、残留を争っていたアラベスはVARなしの場合、勝ち点「36」。レガネスは勝ち点「35」、エスパニョールは勝ち点「26」でシーズンを終えたという。

上記をまとめると、下位グループの順位は以下のようになり、マジョルカは17位で残留していたはずだった。

■VARがなかった場合の順位 ※カッコ内は実際の順位と勝ち点
16位 アラベス 36pt (16位/39pt)
17位 マジョルカ 36pt (19位/33pt)
——降格——–
18位 レガネス 35pt (18位/36pt)
19位 セルタ 35pt (17位/37pt)
20位 エスパニョール 26pt(20位/25pt)

なお、今季最大の被害者はバレンシアだという。9位でシーズンを終えた彼らは、VARによってリーグ最多となる6ポイントを失った。もしVARがなければ最終順位は5位まで浮上し、ヨーロッパリーグ出場権を獲得していたという(実際は9位フィニッシュなので、欧州カップ戦出場権を逸失)。

一方、VARの恩恵を最も受けたのはバレンシアの宿敵レバンテで、5ポイントの“ボーナス”を貰ったという。

VARに影響されない王者

また3年ぶりのリーグ制覇を果たしたレアル・マドリードをはじめ、上位4チームはVARが導入されていなかったとしても順位は変わらなかったそうだ。正真正銘のトップ4ということだろう。

すでに終わった試合のことを嘆いても仕方がなく、ディエゴ・シメオネ監督あたりに「VARを味方につけるのもまたフットボール」と諭されそうだが、マジョルカの関係者はこの最新テクノロジーのこと少しは恨めしく思っているかもしれない。

■VARがなかった場合のリーガ・エスパニョーラ最終順位 ※カッコ内は実際の順位と勝ち点
1位 レアル・マドリード 87pt(1位/87pt)
2位 バルセロナ 82pt(2位/82pt)
3位 アトレティコ・マドリード 70pt(3位/70pt)
4位 セビージャ 70pt(4位/70pt)
5位 バレンシア 59pt(9位/53pt)
6位 レアル・ソシエダ 58pt(6位/56pt)
7位 グラナダ 56pt(7位/56pt)
8位 ビジャレアル 56pt(5位/60pt)
9位 ヘタフェ 55pt(8位/54pt)
10位 アスレティック・ビルバオ 53pt(11位/51pt)
11位 オサスナ 51pt(10位/52pt)
12位 レバンテ 44pt(12位/49pt)
13位 ベティス 44pt(15位/41pt)
14位 エイバル 44pt(14位/42pt)
15位 バジャドリード 41pt(13位/42pt)
16位 アラベス 36pt (16位/39pt)
17位 マジョルカ 36pt (19位/33pt)
18位 レガネス 35pt (18位/36pt)
19位 セルタ 35pt (17位/37pt)
20位 エスパニョール 26pt(20位/25pt)

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