6月17日から再開予定となっているプレミアリーグで、給水タイムが設けられる可能性があるようだ。英紙『The Sun』が伝えている。
各チーム9~10試合を残しているプレミアリーグは、試合日程が真夏に突入することが必至。30度を超える炎天下でのプレーも予想され、クラブのメディカルスタッフは選手たちが脱水症状に陥ることを懸念しているという。そこで今月4日に予定されているプレミアリーグの会合において、給水タイムの導入について投票が行われるようだ。
FIFAの規定で、給水タイムは1試合に2回設定することが許されている。2014年のワールドカップ・ブラジル大会で初めて公式のウォーターブレイクを導入され、前半30分と後半30分に3分間ずつ試合が中断した。またプレミアリーグでも過去に導入された経験があり、2015年8月に英国を熱波が襲った際、試合開始から25分を過ぎた段階で90秒間の給水タイムが設けられた。
ただウォーターブレイク導入に際して問題となるのが、ボトルの管理だ。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、選手や審判はそれぞれのボトルで水分を取ることが必要。そのため、ボトルを人数分準備し、各自がマイボトルを探し始めると、試合が最大10分遅れる可能性がある。
Premier League set to introduce water breaks as club medics fear dehydration with restart extending into summerhttps://t.co/suk7KTBJ1j pic.twitter.com/FLve36JU6N
— Scottish Sun Sport (@scotsunsport) May 31, 2020
さらに2015年にプレミアリーグで給水タイムがとられた際、試合の中断に気分を害したファンからはブーイングが発生。元イングランド代表FWギャリー・リネカーも当時、「給水タイムばかりじゃないか。フットボールはイカれてしまった」とツイートするなど、評判は芳しくなかった。果たして、給水タイム導入の議論はどういう決着を見るのだろうか。