6月17日(水)に再開することが発表されたプレミアリーグは、限られた時間の中で未消化の92試合をこなしていく。当然、試合は全て無観客だ。そのため全92試合が生中継されることに決まった。
政府の意向でイギリス国営放送『BBC』でも4試合が生放送されることになった。1992年に発足したプレミアリーグにおいて、地上波でのライブ放送は今回が初めて。『BBC』がイングランドトップリーグを生中継するのは実に32年ぶりとなる。
デジタル・文化・メディア・スポーツ相のオリヴァー・ダウデン大臣は会見で、6月から無観客でのスポーツの開催を解禁すると宣言した。プレミアリーグの放送については、「リヴァプール対エヴァートンのダービーマッチを含め、残り試合の3分の1が無料放送になる。初めてBBCでもプレミアリーグが生中継される」と言及。
"Football is coming back"
Culture Secretary Oliver Dowden announces "one third of matches to finish the season will now be free to view" and "live Premier League football will be on the BBC for the first time in its history"
Updates: https://t.co/TNSSgJnYUX pic.twitter.com/vGBIwkyVUs
— BBC News (UK) (@BBCNews) May 30, 2020
同大臣が再開の条件に挙げていたのは「一部の無料放送」と「収益をフットボール界全体で分配する」ことだった。「トップリーグを再開することで、地域社会の礎となる下部リーグのクラブにも資金が回る。2つの条件が満たされるため、ここで正式に宣言する。フットボールが戻ってくると。」
一方で「土曜日の15時」も解禁される。イングランドでは伝統的に土曜日の15時にリーグ戦が行われるが、1960年代からは観客数の低下を危惧して土曜日の14:45~17:15の時間帯は英国内でTV中継が禁止されてきた。しかし今回の無観客での開催に伴い、15時枠も解禁される。
Saturday 3pm blackout 'lifted for the rest of the season to allow Premier League matches to be broadcast live on television' https://t.co/3QkPAjA1za
— MailOnline Sport (@MailSport) April 3, 2020
それだけではなく92試合のうち64試合をライブ中継する『Sky Sports』は、同局としては初めて無料放送すると発表した(25試合)。これで英国のファンは、スタジアムには入れないが、より多くの試合を楽しむことができるだろう。