現地時間19日、イングランド・プレミアリーグは第23節が行われ、南野拓実の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドにマンチェスター・ユナイテッドを迎えた。
プレミアリーグ21試合を戦って20勝1分。圧倒的な数字で首位を独走しているリヴァプールにとって、ユナイテッドは今シーズンのプレミアクラブの中で唯一ドローに終わった相手だ。負傷者も多くまだまだ不安定なユナイテッドに対し、悲願のリーグ制覇に向けて年が明けても快調に飛ばしているリヴァプールはここで伝統のライバルを叩いておきたいところ。
しかし、立ち上がりから積極的な入りを見せたのはユナイテッド。互いにカウンターが最も得意とする攻撃の形だが、まずはユナイテッドが前からプレスをかけて仕掛けようという意図が見られた。
しかし、先制したのはホームのリヴァプール。14分、トレント・アレクサンダー=アーノルドの右CKをフィルジル・ファン・ダイクが頭でピタリと合わせてネットを揺らした。
リードしたリヴァプールはさらに24分、ファン・ダイクがGKダビド・デ・ヘアと競り合い、こぼれ球をつないで最後はロベルト・フィルミーノが見事なコントロールショットでネットを揺らすも、デ・ヘアへのファールを取られてノーゴールとなった。35分にも、アレックス・オックスレイド=チェンバレンのスルーパスにジョルジニオ・ワイナルドゥムが抜け出してネットを揺らすもオフサイドによりノーゴールとなる。
守勢の続くユナイテッドは40分、枠を外れたアントニー・マルシャルのシュートでようやくこの試合最初のシュートを放つと、41分には左サイドからのクロスをファーサイドのアーロン・ワン=ビサッカが折り返し、最後はアンドレアス・ペレイラが滑り込むも一歩合わず。リヴァプールが1点をリードして試合を折り返した。
後半、1点リードのリヴァプールが畳み掛けるようにユナイテッドゴールへと迫る。47分、左サイドを抜けたアンドリュー・ロバートソンの折り返しをモハメド・サラーが流し込むだけの場面をミートできずゴール右へ。49分には、ジョーダン・ヘンダーソンのシュートが右のポストを直撃するなど、後半の10分間でリヴァプールが猛攻を続けた。
追いつきたいユナイテッドは57分、フレッジがカウンターからドリブルで持ち込みシュートもゴール左へ。59分には、アンドレアス・ペレイラとのワンツーでエリア内左に侵入したマルシャルが同点の絶好機を得るも、肝心のシュートは力み過ぎたのか枠を捉えることができない。
66分、オックスレイド=チェンバレンに代えてアダム・ララーナを投入したリヴァプールに対し、ユナイテッドは74分にペレイラ、ブランドン・ウィリアムズを下げてフアン・マタ、メイソン・グリーンウッドを投入。互いに次の1点を目指し、非常に攻守の切り替えが速くインテンシティの高い攻防が続く。
82分、リヴァプールはサディオ・マネとフィルミーノを下げ、ディヴォック・オリギとファビーニョを投入。より守備の安定を図る采配で交代枠を使い切り、南野のプレミアデビューはまたもお預けとなった。
決定機の数では圧倒的にリヴァプールだが、リードはまだ1点。ユナイテッドもルーク・ショーに代えてディオゴ・ダロットを投入し交代枠を使い切る。まずは同点を目指して少ない時間の中、サイドを起点にシンプルなクロスでチャンスを窺うが、やはりリヴァプールの守備陣も固く、ことごとく跳ね返されてしまう。
アディショナルタイムの3分間も猛攻を続けたユナイテッドだったが、最後までGKアリソンの牙城を崩すには至らず。逆に終了間際にはアリソンの素早いキックからサラーが抜け出し、DFのチェックを受けながらもGKデ・ヘアを破り、リヴァプールが決定的な追加点を奪って勝負あり。伝統の一戦を制したリヴァプールが、悲願のリーグタイトルへまた一歩前進した。
■試合結果
リヴァプール 2-0 マンチェスター・U
■得点者
リヴァプール:ファン・ダイク(14分)、サラー(90+3分)
(転載元)1/20(月) 3:23配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200120-00010002-goal-socc