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名古屋グランパス 攻撃的サッカーが開花 独走の予感も

佐藤文孝

2019/04/02 08:00

2019/04/01 09:29

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NEWS

開幕から5試合を終え、首位に躍り出た名古屋グランパス。チーム得点13はリーグトップ、高い攻撃力を見せつけていて、チームの得点力がそのまま現在の順位に現れていると言って良いだろう。FC東京戦では無得点で初黒星を喫したものの、翌節のコンサドーレ札幌戦では4得点と大勝している。
相手陣内で主導権を握ることに重きを置く風間八宏監督のサッカーが2019年、一気に開花しようとしている。

ゴールを量産する豊富なタレントたち

FW陣では今季加入の赤崎秀平の3得点をトップにジョーが2得点、さらに札幌戦ではリーグ戦初先発となった長谷川アーリアジャス―ルにも待望のゴールが生まれている。また高いパス精度で攻撃を組み立てるガブリエルシャビエルやジョアンシミッチも得点能力を兼ね備え、さらにはMFの和泉竜二や全試合で途中出場を果たし攻撃のアクセントとなっている相馬勇紀もスコアラーに名を連ねており、その数は実に7人にも上る。

正確且つ、連動した動きからチーム全体でゴールを奪う意識の高さが伝わってくるリーグ戦序盤でのここまでの戦い。そして、その中心に位置しているのは今シーズンもやはりこの男だろう。昨年ゴールランキングトップに君臨した背番号7、ジョーだ。

二年目を迎え、さらに精度を増したジョー

昨年、来日初年度にして24ゴールを叩き出し得点王を獲得したジョー。今季、開幕戦での2得点以降、ゴールは無い。しかし、ターゲットマンとして前線に張るとともに、細かいステップと広い可動域で味方のスペースを作り出し、決定機を生み出す役割を果たしてきている。

3月30日の札幌戦、計4得点で大勝したこの試合でもジョーの動きは際立っていた。
前半39分の3点目、相手ディフェンスラインとの駆け引きを続けていたジョーは味方がサイドからドリブルで持ち上がると、自らはポジションをミッドフィールドへと降りる。マークから外れた一瞬でボールを受け、ワンタッチで前線に送り、このパスから最後は長谷川アーリアジャス―ルのゴールが生まれた。

後半9分の4点目も起点となったのはジョー。今度はさらに相手ゴール前から離れボランチの位置まで下がり、ここもダイレクトで味方にパス、預けたボールを再び前向きでもらうと、ドリブルから右サイドのガブリエルシャビエルへ送られ、ゴールシーンへと繋がる。この日の得点に象徴されるように、ジョーは今季、自らのゴールのみならずチャンスメイクでも十二分に存在感を発揮している。

無論、自身の得点もシーズンが進むにつれ増えていくはずだ。連続得点王へ向け、開幕からフル出場を続けており、シュートも変わらず積極的に放っている。二年目となり相手チームからのマークもより厳しいものとなる中、チャンスメイクから窺える昨年以上の冷静さとゴール前での落ち着きをみる限り、あの驚異的な高さのヘディングや左右両足でのゴール量産がいよいよ始まる予感がしてならない。

絶対的なストライカーであるジョー、さらに豊富なタレントを擁し、ここまで一気に攻撃の完成度を高めた名古屋グランパス。開幕から繰り広げられている好調ぶりは、もしかしたら2019シーズンの名古屋大独走の始まりなのかもしれない。

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