福島県2部リーグ所属のいわきFCが注目を集めています。今季の開幕戦には社会人リーグでは異例の2668人が来場。今季からチームの指揮をするのは元サンフレッチェ広島でプレーしたピーター・ハウストラ監督のキャリアと、いわきFCを紹介します。
by IWAKI FC
代表経験もあるレフティーFW
ハウストラ監督はオランダ、フリースラント州出身でFCフローニンゲンでプロ選手となり、1984年9月のフェーンダム戦でオランダ1部リーグ、エールディビジデビューを果たしました。BVフェーンダムを経て、87年にFCトゥエンテへ移籍。左ウィングで開花し、87‐88年シーズンのオランダ最優秀若手選手に選出されました。そしてオランダ代表にも召集され、1988年1月のイタリア代表戦で代表デビューを果たしました。オランダ代表では8試合の出場経験があります。
広島で2年間プレー
90年にスコットランドリーグのレンジャーズへ移籍。在籍5シーズン全てで優勝に貢献し、レンジャーズ不朽の9連覇の一端を担いました。そして95年にオランダ人監督のビム・ヤンセンが指揮するサンフレッチェ広島へ移籍し、3トップの左FWなどで2年間で63試合に出場し、13得点を決めました。そして97年に古巣のFCフローニンゲンへ戻り、ベルギー1部のリールセSKでアキレス腱の負傷からオランダへ戻り、ローゼンダールで2000年に引退しました。
指導者として日本復帰
引退後、FCフローニンゲンのユースコーチから指導者を開始し、05年から3年間フィテッセでアシスタントコーチを務め、09年アヤックスのアシスタントコーチ、アヤックスアカデミー監督に就任。その後、FCフローニンゲン監督、デ・フラーフスハップ監督、14年にはインドネシア代表のテクニカルディレクターとなり、いつかは日本に監督で戻ってきたいという夢を叶える形で16年にJリーグを目指す福島県2部リーグのいわきFC監督に就任しました。
生まれ変わったいわきFC
by 福島民報
ハウストラが指揮する「いわきFC」は12年に誕生し、翌年11月に一般社団法人いわきスポーツクラブとして法人化。今季からスポーツ衣料メーカー「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームがいわきスポーツクラブの経営権を譲り受けて運営母体となり、前湘南ベルマーレ社長の大倉智社長を迎え、7年後の2023年にJ1昇格を目標に動き始めました。今季の開幕戦では2668人もの観客を集め、上場の船出となりました。
社会人リーグでは異例となる外国人監督を招聘するなど、ハウストラ監督の育成手腕と日本のフィジカルスタンダードを変えるとフィジカル面を強化し、肉体改造にも挑戦する「いわきFC」は注目です。