Jリーグもシーズン後半に突入して盛り上がりを見せていますが、Jリーグ3部のいわゆるJ3でも熱い戦いが繰り広げられています。今回は、クラブ創設からわずか6年(史上最短)でJ3に昇格したクラブ、SC相模原について紹介します。
SC相模原とは?
SC相模原は、神奈川県の相模原市に本拠地を構えるクラブです。SC相模原は、元サッカー日本代表で名古屋グランパスやヴィッセル神戸などで活躍した望月重良さんを中心に、2008年に創設されました。
代表の望月重良氏。by SHIGEYOSHI MOCHIZUKI Official Site
クラブ創設のきっかけは意外なものでした。望月さんが訪れた相模原駅の近くにある小料理屋さんの大将が大のサッカー好きで、この出会いがきっかけとなって望月さんは相模原にJリーグを目指すサッカークラブを作ることを企画したそうです。
県3部リーグから最短でJリーグ入り!
そんなSC相模原が注目を集めたのは、2008年のチーム発足後、神奈川県社会人リーグの最下位カテゴリーにあたる県3部からたった6年でJ3に昇格したことでした。J3加盟となった2014年のシーズン途中には、かつてジュビロ磐田や浦和レッズで活躍した元日本代表のFW高原直泰選手が東京ヴェルディから加入。高原選手の獲得は戦力アップに留まらず、入場者数やスポンサー数の増加にも繋がったそうです。
高原選手。by S.C. SAGAMIHARA
抜群の攻撃力を誇る高原選手の脇を固めるのは、ブラジルの名門フルミネンセFCなどに所属していたトロ選手や、ディフェンスの要として期待されている森勇介選手など、人気と実力を兼ね備えたプレーヤーたちです。
トロ選手。by S.C. SAGAMIHARA
森選手。森選手の記事「Jリーグきっての悪童?J3相模原の森勇介」。by S.C. SAGAMIHARA
町田ゼルビアとのダービーは激アツ!
SC相模原は、神奈川県と東京都の境に本拠地を構える町田ゼルビアとライバル関係にあります。同チームとのダービーマッチは、『相武決戦』と呼ばれる熱い戦いです。
実はこの戦い、今季は来季のダービー名をかけて争っているのです。今季の3度の対戦で勝ち点が上回った方が来季のダービー名を決めることができます。相模原が勝てば「相武決戦」、町田なら「武相決戦」。
SC相模原は 今年まで町田ゼルビアに対して1勝0分3敗と大きく負け越していましたが、今年4月に行われた第6節での対戦では見事勝利を収めています。
しかし、先日行われた第25節では惜しくも敗れ、通算成績は2勝0分5敗に。これからの巻き返しに期待したいですね。
by S.C. SAGAMIHARA
SC相模原の今後について望月さんは、サッカーキングが行ったインタビューの中で、「地域に根ざしたチーム作り」を通じて、「J2、J1とカテゴリーを上げていくとともに、アジアに通用するようなチームを作りたい」と語っています。
13チームが所属するJ3で現在4位に付けているSC相模原は、これからどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。これからもSC相模原の活躍から目が離せませんね!
SOURCE : SOCCER KING