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【プレミアリーグで最も残酷なGK】ウェイン・ヘネシー

footidiota

2019/03/29 11:55

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クリスタルパレスのGKであるウェイン・ヘネシー。

私は彼を「プレミアリーグで最も残酷なGK」と密かに名付けた。

198cmで両脚で蹴れるというGKには最適なポテンシャルを併せ持つ。今シーズンこそ正GKの座を明け渡してしまったが、2014年からパレスに入団しセルハーストパークの守護神として長きに渡ってゴールマウスに君臨した。強力な攻撃陣を要するプレミアリーグの様々なチームに対して立ち向かい、昇格降格を繰り返しがちだったチームから一転彼の功績によりプレミアリーグに定着することに成功する。その活躍もありウェールズ代表としても招集され、EURO2016では母国を見事ベスト4まで導いた。

そんな32歳ベテランのGKヘネシーが残酷だと思う理由。
それは「出場した試合でとんでもないゴールを決められている」ということだ。

GKからしてとんでもないゴールを目の当たりにするとGK自身どころかチーム全体・ファンにさえも大きなモチベーション低下につながってしまう。ゲーム展開が攻勢に出れた状況でも物怖じしてしまう恐怖が蔓延してしまうと言ってもいいだろう。

ここからは彼が経験した「とんでもないゴール」を4つご紹介したい。

【2016/1/24 クリスタルパレスvsトッテナム】(得点シーンは0:19-)

まずはスパーズ戦からピックアップ。前半にヴェルトンゲンのオウンゴールで幸先よく先制するものの、後半に立て続けに猛攻を受けるという展開に。ケインのヘディングで同点にされ迎えた84分。

ケインのクロスをエリクセンがアリに渡してのこのテクニックと完璧なフィニッシュ。このゴールで逆転されてしまったことも大ダメージであろう。このゴールで戦意喪失したか終盤にシャドゥリに決められ最終的には1-3で敗北した。

【2016/4/2 ウェストハムvsクリスタルパレス】(得点シーンは0:51-)

アリの悲劇のゴールから数ヶ月経ち、その傷は癒え始めていた矢先にその傷を広げられる格好になったこの試合。シーズン終了後にスタジアムがアップトンパークからロンドンスタジアムへ移動になるハマーズとの一戦で惨劇は発生した。
皆さん覚えているだろうか?臙脂色のユニフォームを着た27番を。

見事なテクニック、完璧なFKの次はスコーピオン。アレハンドロサンチェスのクロスにジルーが見事な技を決めきった。ジルーの完璧なスコーピオンはシーズンで最も素晴らしいスーパーゴールに与えられるプスカシュ賞にもちろん選ばれることに。このゴールで先制したアーセナルは後半にイウォビが追加点を決めて2-0で完勝をした。

【2017/1/15 ウェストハムvsクリスタルパレス】

衝撃のスコーピオンを目の当たりにして「サッカーの神様は貴重な経験を与えてくださっている」とかえってこのゴールを喜ばしく思わないといけないのかもしれない。ヘネシーは少なからずそう思ったに違いない。しかしサッカーの神様はまだ彼に何かを伝えたかったのだろう。次のスーパーゴールが2週間後のウェストハムとの一戦でやってきた。(またハマーズかよ。)

前半をスコアレスで折り返して後半に仕掛けたいところだったが、68分にフェグリのゴールで先制を許し70分台は得点を奪おうと攻勢に出る。しかし上手く主導権を握れずにフラストレーションが募りつつあった79分にキャロルが魅せた。

アントニオのクロスにオーバーヘッド。これにはヘネシーもお手上げ。もう誰にも止められないよと言わんばかりの見事なゴールにロンドンスタジアムは歓喜の渦に包まれる。試合は86分にランシーニのゴールもあり、3-0でハマーズが大勝した。

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