新生小倉グランパスの最前線!FWシモビッチってどんな選手?

プレイヤー

小倉隆史新監督に率いられた名古屋グランパスが不安が囁かれていたジュビロ磐田との開幕戦において勝利を飾り、第二節も王者サンフレッチェ相手にドローと上々のスタートを切りました。
両試合でゴールを決めたのはスウェーデン1部へルシンボリIFから移籍してきた大型FW”シモビッチ”選手です。
今回はそんなシモビッチ選手がどんな選手かをまとめてみました。

シモビッチ1
by ドメサカブログ

ラーションの遺伝子を受け継ぐ選手

シモビッチ2
スウェーデンの伝説ヘンリク・ラーションby UEFA.com

マルメFFにてデビューし、その後スウェーデン国内の数クラブを渡り歩いた彼はシモビッチ選手は2013年にスウェーデンの伝説ヘンリク・ラーション率いるへルシンボリIFに入団します。
現役時代、得意技のダイビングヘッドから味方からのスルーパスに抜け出しての一対一、こぼれ球を押し込む嗅覚等など数多くの得点パターンを持ち合わせていたFWラーションの元で指導を受けられたことはシモビッチ選手にとって大きな成長の糧となったことでしょう。

プレースタイルは?

シモビッチ3
by 中日新聞

開幕戦での高さとパワーを生かしたヘディングから、オーソドックスなゴール前で待つタイプの長身FWと思われるかもしれませんが彼は決してそれだけではありません。
開幕戦で見せたポストプレーやスウェーデン時代のプレーを見ると非常に足元の技術に優れてる選手ということがよく分かります。
長いリーチを生かして相手DFより先にボールに触れテクニックとフィジカルを活かしてのキープは同じスウェーデンの名選手イブラヒモビッチを彷彿とさせます。
時折見せるパスの軌道をワンタッチで変え、スペースに走り込んでくる味方に繋ぐフリックプレーは球離れの良さと視野の広さを感じさせます。
またパスを出した後には再び自らボールを受けるための動き直しを怠らず、常にフリーになれるポジションを狙う姿勢が伺えます。
それに加えストライドの大きいドリブルはカウンター攻撃で大きな武器となりミドルシュートも非常に強烈なのでどんな試合展開においてもチームの力となることでしょう。

チームとの相性は?

シモビッチ4
by SOCCER KING

このシモビッチ選手は小倉監督が自ら選び獲得を望んだ選手であり、就任会見で表明した”名古屋グランパスのチームのスタイル”を作るのに大きな役割を担う選手です。

小倉監督の掲げたキーワードは「スマートさ」「テクニカル」「共感」「5人目」
味方に”スマート”にボールを繋げる”テクニカル”な面、そしてピッチ上の選手たちがパスを繋ぐイメージを”共感”し合うための視野
多くの選手が連動する攻撃をイメージさせる”5人目”というワードからはダイレクトのパスでスペースに走り込んでくる味方に繋ぎ、次に自分が受ける動きを繰り返すポジショニング

小倉監督が理想とするスタイルとシモビッチ選手の特徴が合致していることがよく分かります。

活躍を続けるためには?

シモビッチ5
by タグマ

いくら素晴らしい選手でも、チームと合わずに退団していった選手は沢山います。
かつてのリーガエスパニョーラ、W杯得点王としての実績を提げセレッソ大阪に入団したディエゴ・フォルランですら最後は戦力外としてチームを去りました。
これからシモビッチ選手に訪れるかもしれないホームシックやプレー面での自国とのギャップによるストレス、文化の違いでの戸惑いは不安要素となるでしょう。
これらのいずれ訪れる可能性の高い試練を本人が乗り越えられるか?また乗り越えるためにチームがサポートして行けるかどうかが、シモビッチ選手が活躍し続けるための鍵となることでしょう、
頑張れ!シモビッチ!!

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