アーセナルが、10日1日に行われたEFLカップ4回戦でPK戦の末にリヴァプールを下してベスト8入りを果たした。
月曜日にプレミアリーグの対戦でリヴァプールに敗れたばかりのアーセナルは、リベンジを誓って2戦連続でアンフィールドに乗り込んだ。ベスト8をかけた一戦は、リヴァプールの日本代表FW南野拓実がバーを叩く惜しいシュートを放つなど、両チームにチャンスはあったが、結局ゴールが生まれずにスコアレスでPK戦に突入した。
すると、試合中に好セーブを連発していたアーセナルのGKベルント・レノがPK戦でも2本のシュートを止める大活躍を見せてチームを勝利へと導いた。
Who else could it have been?!
Congratulations, @Bernd_Leno 👏
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— Arsenal (@Arsenal) October 2, 2020
アーセナルでは、昨季終盤にレノが負傷離脱している間に控えGKエミリアーノ・マルティネスが活躍した。一部では、そのままマルティネスが正GKに定着するとも囁かれた。しかしレノは怪我から復帰すると定位置を奪い返し、結局マルティネスがアストンヴィラに移籍することになった。
リヴァプール戦の試合後、レノは英国放送局『Sky Sports』のインタビューで「定位置を奪われないか心配だったか?」と質問を受けると、不敵な笑みを浮かべながら断言した。「一瞬たりとも不安にならなかった。常にクラブは僕がNo1であり、今後もNo1だという気持ちにさせてくれた。クラブに感謝しないとね。僕の仕事は、そんなクラブの期待に応えることで、今夜はそれができたと思う。」
そう語る守護神とは対照的に不安になった者がいる。それはアーセナルのミケル・アルテタ監督だ。PK戦では「心臓発作」を起こしそうだったという。というのも、86分から出場してPKキッカーを任されたエインズリー・メイトランド=ナイルズが、あまりにも適当そうにPKを蹴ったのである。
メイトランド=ナイルズは軽いステップでボールに近づくと、相手GKの動きを確認しながら右足インサイドでゴール中央に流し込んだ。決めたあとには笑いながらチームメイトが待つハーフウェイラインに戻っていった。
これにはアルテタ監督も「控え室で本人に伝えたよ。『お前の蹴り方だと俺が心臓発作を起こしかねない。勘弁してくれよ』ってね」と試合後の会見で振り返った。もちろんこれは冗談で「でも決めたでしょ。だから彼を投入したのさ」とアルテタ監督は常に冷静沈着なメイトランド=ナイルズを信頼していたことを明かした。
アルテタ政権になってから国内カップ戦で負けなしのアーセナル。12月に開催される準々決勝では、EFLカップ3連覇中にしてアルテタの古巣でもあるマンチェスター・Cと対戦する。
I say what's, what's cooler than being cool?
Ice cold.
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