Shooty

ウォール街でも成功できるLIVのビジネスマン!?

Footmedia

2020/10/05 11:55

2020/10/04 18:27

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NEWS

今月2日、リヴァプールのイングランドU21代表FWリアン・ブリュウスター(20歳)の移籍が発表された。

ブリュースターは2017年のU-17ワールドカップでマンチェスター・CのMFフィル・フォーデン等と共にイングランドを世界一に導いた若手の有望株だ。しかし怪我などもあり、リヴァプールでは一度もプレミアリーグの舞台に立つことなく、シェフィールド・ユナイテッドへ移籍することになった。

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は「我々は、シーズン中に起こりうる1、2試合の非常事態に備えることはしない。私が自己中心的に考えるのは良くない。だからリアンの成長を一番に考えた」と移籍を認めた経緯を明かした。

英紙『The Telegraph』によると、今回の移籍には「3年以内に4000万ポンドでの買い戻し」と「次回移籍時の取り分15%」という契約条項が含まれており、リヴァプールはブリュウスターが新天地で大化けすることにも備えているという。

そのため“win-win”の移籍だというが、勝者を選ぶとしたら、それは間違いなくリヴァプールだろう。というのも、ブリュウスターの移籍金は2350万ポンド(約32億円)で、これはシェフィールド・Uの移籍金記録だという。

計り知れないポテンシャルを持つとはいえ、プレミアリーグで実績がない20歳の選手の移籍金にしては法外だ。そんな大金を相手から引き出させたのは、リヴァプールのスポーツダイレクターを務めるマイケル・エドワーズだ。

エドワーズといえば、圧倒的な攻撃力を見せつける前線の3枚やGKアリソン、DFフィルジル・ファン・ダイクといった即戦力を連れてきたほか、それまで評価の低かったDFアンディー・ロバートソンの獲得に踏み切ったことでも知られるやり手の強化担当者だ。

そんな彼が手腕を発揮するのは選手補強だけではない。選手の売却でもクラブに貢献しているという。2018年にはGKダニー・ウォード(1250万ポンド)をレスターに、昨年はFWドミニック・ソランケ(1900万ポンド)をボーンマスに、MFライアン・ケント(750万ポンド)をレンジャーズに、今年はDFキ=ヤナ・フーフェル(1350万ポンド)をウルヴズに売却した。そして今回のブリュウスターである。

『The Telegraph』紙によると、上記5名がリヴァプールで出場したリーグ戦は計23試合だけ。そのうちソランケが21試合、ウォードが2試合。ケント、フーフェル、ブリュウスターの3名に関しては一度もリーグ戦に出場しないまま高額で移籍したのだ。結局リヴァプールは、実績のない5名の若手を売却し、総額7600万ポンド(約100億円)もの大金を手にしたのである。

「もしプレミアリーグに飽きたらウォール街でのキャリアが待っている」と、『The Telegraph』紙は商売上手なマイケル・エドワーズを称賛した!

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