今シーズンは、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックによって引き起こされた中断だけではなく、ピッチ上でも他に類を見ないプレミアリーグのシーズンとなった。
英『デイリーメール』が、今季プレミアリーグにおける10の奇妙なスタッツを紹介している。
※データは7月21日時点のもの
Did you know about Liverpool's one defensive frailty? 🧐
Or why Burnley vs Bournemouth will go down in HISTORY? 😅Here are the 10 strangest stats from most BIZARRE Premier League season we've ever seenhttps://t.co/5K3TSyLz45
— MailOnline Sport (@MailSport) July 22, 2020
① 多くのミスを犯しているリヴァプール
優勝したリヴァプールは、リーグ最高の守備を披露するオランダ代表のフィルジル ファンダイクを中心に、シーズンを通してセンセーショナルなプレーを見せてきた。
ただ、リヴァプールは29失点しかしていないが、重要なエリアでのミスが多く、相手シュートにつながったミスは25回に上る。
相手シュートにつながるミスの回数において、リヴァプールを上回るのは、降格の危機に瀕しているアストン・ヴィラだけだ。
②ウルヴスはイングランド人選手のゴールなし
ウォルヴァーハンプトンはヌーノ監督の下で輝かしいシーズンを展開しているが、外国籍選手がチームの中心となっている。
スタメンを見てみると、イングランド人選手が圧倒的に少なく、メキシコ代表ラウール ヒメネス(17ゴール)、ポルトガル代表ディオゴ ジョタ(7ゴール)がチームのトップスコアラーとなっている。
イングランド人選手では、キャプテンのコナー コーディ、中盤のモーガン ギブス=ホワイト、GKのジョン ラディが唯一スタメンに名を連ねている。
③ユナイテッドで1年半以上ぶりに直接FKが決まる
7月4日に行われた第33節ボーンマス戦(5-2)で、マンチェスター・ユナイテッドの5点目を、ポルトガル代表MFブルーノ フェルナンデスが見事な直接FKで決めた。
マンチェスター・ユナイテッドが直接FKで得点したのは、オーレ グンナー スールシャール監督の初陣となった2018年12月22日。
18/19シーズンの第18節カーディフ戦(5-1)でイングランド代表マーカス ラッシュフォードが決めて以来のことだった。
④ボーンマス対バーンリーは歴史的な試合に
2019年12月21日に行われた第18節ボーンマス対バーンリー戦において、両チーム合わせたシュート数はわずか5本。
2003/04季から詳細なデータが収集され始めて以来、最低のシュート数を記録した。
結局、89分にジェームズ ロドリゲスが放ったこの試合唯一の枠内シュートが決勝点となり、バーンリーが1-0で勝利した。
⑤アンフィールドでゴールがないフィルミーノ
リヴァプールのような強豪チームにおいて、今季プレミアリーグのホームゲームで得点を挙げていないストライカーがいることは驚きだ。
ブラジル代表のロベルト フィルミーノは前線からの守備やチームメイトへのアシストが称賛されているが、リヴァプールファンの前ではなぜかゴールを決められていない。
フィルミーノの今シーズンのプレミアリーグでの8ゴールはすべてアウェイゲームで記録したものだ。
⑥クリスタルパレスは3点以上記録した試合がない
今シーズンはクリスタルパレスのファンにとっては厳しいものとなっているが、ロイ ホジソン監督は試合で結果を出すために全力を尽くしている。
クリスタルパレスは今シーズン、プレミアリーグの試合で3得点以上を記録した試合が1度もない。
クリスタルパレスは降格を免れているが、今夏には前線のオプションを探しているかもしれない。
⑦ハリー ウィルソンはアシストなしの選手の中で最多得点
今シーズン、リヴァプールからボーンマスにローン中のウェールズ代表MFハリー ウィルソンは、印象的なプレーを見せている。
エディー ハウ監督のチームが苦戦を強いられる中、ウィルソンはプレミアリーグで7ゴールを記録しており、確かな手応えを感じている。
しかし、ウィルソンはまだ1アシストも記録できていない。
⑧無得点の選手の中で最多シュート数のホイビュア
サウサンプトンに所属するデンマーク代表MFピエール=エミール ホイビュアは今シーズンのプレミアリーグにおいて無得点の選手の中で最も多くのシュートを放っている。
ホイビュアは高く評価されており、エヴァートンとトッテナムがこの夏に獲得を検討しているほどだ。
しかし、今シーズンは46本ものシュートを放ちながら、ここまで無得点に終わっている。
⑨アーセナルのボール奪取回数は下から2番目
アーセナルにとっては残念なシーズンとなってしまったが、このスタッツはチャンピオンズリーグ出場権獲得に失敗したことを端的に表している。
今シーズンのプレミアリーグにおいて、アーセナルのボール奪取回数は2100回。
これを下回るのはニューカッスル(2067回)のみであり、アーセナルはボールを奪い返す意欲に欠けている。
ミケル アルテタ監督はチームを修正したが、メンタリティを変えるためにまだやるべきことがたくさんあるのは明らかだ。
⑩最も多くのタックルを受けたのはザハ
クリスタルパレスのコートジボワール代表FWウィルフリッド ザハは、リーグで最も危険なドリブラーの一人として知られている。
そのため、リーグ最多となる243回ものタックルを受けている。
奇妙なことに、タックルを受けた回数が2番目に多いのもクリスタルパレスの選手で、ガーナ代表FWジョルダン アイェウ(135 回)となっている。