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南野のリヴァプール、好調の秘訣は波乗り? サーファーに学んだ“凄いこと”

Footmedia

2020/06/20 14:00

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NEWS

プレミアリーグで首位を独走するリヴァプールの選手たちが、サーファーから特訓を受けていたという。英紙『Daily Mail』が伝えている。

ユルゲン・クロップ体制のリヴァプールは、夏のプレシーズン中にフランスのエヴィアンで合宿を張るのが恒例となっている。レマン湖の畔で、誰にも邪魔されずに2部練習を行ってシーズン開幕に備えるのだ。

その合宿には、少し変わった練習メニューがあるそうだ。色々なことを試すのが好きなクロップ監督は昨夏、滞在先のチームホテルにドイツ人のサーファー、セバスティアン・シュトイトナーを招いたという。このシュトイトナーは、巨大な波を相手にするサーファーで、高波の競技で世界一に輝いたこともあるという。

サーフィンとサッカーに共通点などあるのだろうかと疑いたくなるが、シュトイトナーが選手たちにアドバイスを送ったのは技術面ではなくメンタル面だった。精神が肉体に勝ることを選手たちに教えたというのだ。シュトイトナーは、サーフィンの映像を見せたあと、選手たちをプールに連れて行き潜水させた。

最初は20秒くらいしか潜れなかった選手たちも「呼吸を意識せずに、爪先や指先を意識しろ」というアドバイスで徐々に潜水時間が伸びたという。息が続かないと思っても冷静さを保ち、「もう少しだけできる」と意識することが大事なのだ。

彼の指導を受け、アダム・ララーナやデヤン・ロヴレンなどは、その日のうちに5分近くも潜水できるようになったという! これにはクロップ監督も感銘を受け、シュトイトナーの滞在期間を2日ほど延長して貰ったという。

無理だと思ったときこそ冷静になって肉体をコントロールする、まさにポジティブ心理学の境地と呼ぶべき離れ業である。これは単なる精神論にも聞こえるが、そういう意識が敗戦の危機からチームを救ったのも事実だ。昨年の10~11月、リヴァプールは何度も苦しい試合を強いられながら、85分以降に決勝点や同点ゴールを決めて無敗を維持したのだ。

左SBのアンディ・ロバートソンも「無意識のうちに、それが役に立っていたのかもね」と同紙に明かした。「シーズン中には必ず痛みや苦しみがある。でも、苦痛は思考から排除することができるのさ。人間の脳は本当に凄いことができるんだ。」

30年ぶりのリーグ制覇まで“マジック2”のリヴァプール。このまま息継ぎなしで優勝まで駆け抜けることができるのだろうか? 再開後の初戦は21日のマージーサイドダービーだ。

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