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たった一つのポジションを求めて 世界中からJリーグに集う守護神たち

佐藤文孝

2019/04/08 11:55

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外国籍選手登録枠の変更が行われた今季、Jリーグの様々なクラブが「守護神」としてGKのポジションを外国人プレーヤーに委ねている。韓国を初めとするアジアの他、欧州各国など日本に活躍の場を求めるGKは年々、増えてきている。日本におけるキャリアが豊富な選手の他、新加入の注目のGKなどを取り上げてみた。

■韓国籍選手は代表クラスも

Jリーグに活躍の場を求める外国人GKにおいて、圧倒的に多いのが韓国からのプレーヤーだ。
中でもJリーグでのプレーが最も長いのが2009年の来日から現在までセレッソ大阪の守護神としてゴールマウスに立ち続けるのがキムジンヒョン。Jリーグ通算出場試合数も200試合を越え、歴代外国人選手の中でも上位に名を連ねるなど、プロとしてのキャリアを長く日本で積み上げてきた。2017年にはリーグカップと天皇杯を獲得、J2降格や2度のJ1昇格といった様々な出来事もその足跡に刻まれている。

鹿島アントラーズのクォンスンテは韓国の全北現代在籍時も含めACL制覇3度の実績を誇り、川崎フロンターレのチョンソンリョンも2014年ブラジルW杯に出場、共に経験豊富なベテランとして昨季のチームタイトル獲得に貢献している。コンサドーレ札幌のクソンヨンは若くして来日、セレッソU18を経て札幌に入団以降、J2時代からレギュラーとしてコンサドーレのゴールを守っている。

韓国代表として今年1月のアジアカップに出場、Jリーグでも開幕からスタメンに名を連ねたヴィッセル神戸のキムスンギュは現在、外国籍枠の関係でベンチ外が続いている。大物助っ人の獲得が相次ぐクラブにおいて再び出場の機会を窺う。

■アジアの他、欧州、サッカー大国からも

元オーストラリア代表のランゲラクは昨年から名古屋グランパスに所属、正GKとしてJ1残留に大きく貢献し、今季も現在3位と好調のチームの原動力となっている。ポーランド出身であるジュビロのカミンスキーはJ2在籍時の2015年から4年間に渡りジュビロのゴールを守り続けてきた。その高い判断力とセービング能力はJリーグ屈指だ。

J2にも外国籍GKは少なくない。アビスパ福岡にスペインから今季新加入のセランテスはスペイン1部・レガネスのレギュラーとして長きに渡るリーガでの出場経験を持つ。

正GKを外国人同士で競うクラブも。FC岐阜は昨年まで2年連続で全試合出場を果たしたスペイン人GK・ビクトルに加え、今シーズン開幕直前にブンデスリーガ出場経験もあるヤン=オレ・ジーバースを獲得した。スペイン、ドイツというサッカー大国からの2人の助っ人GKによる熾烈なレギュラー争いは大注目だ。

また、J2に昇格したばかりのFC琉球には今季よりコスタリカ出身のカルバハルが加入。チーム唯一の外国籍選手としてここまで全試合に出場、開幕からの快進撃を支えている。

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