日本代表は南米の強豪、そして4年前に1−4で負けたコロンビアとワールドカップ初戦で激突した。
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日本のフォーメーションは4−2−3−1。スタメンはパラグアイ戦で良い連携を見せた柴崎、香川、乾のトリオがそのまま先発。
CB吉田の相棒は槙野ではなく昌子を選択。そして注目のGKは経験を重視し川島が起用された。
対するコロンビアはキープレイヤー、ハメス・ロドリゲスが怪我によりベンチスタート。アギラルやサパタらベテランも先発から外れた。
前半:開始3分の退場劇
試合は序盤、日本が中盤からプレスをかけ積極的にボールを奪いに行く展開。
3分、左サイドからのクロスを日本が跳ね返すと、このボールを香川がダイレクトでロビングボールをコロンビアDFラインへ。
ダビンソン・サンチェスと競り合った大迫がうまく入れ替わりGKと1対1。シュートはGKオスピナに防がれるが、こぼれ球を香川がシュート。戻ったカルロス・サンチェスがシュートを防ぐがこれがハンドの判定。PK獲得とともにサンチェスは開始3分で退場となる展開。
PKキッカーは香川。シュートコースはやや甘かったがGKオスピナの逆を突きゴール、日本が幸先良い先制点をあげた。
ボランチが退場したコロンビアはトップ下のキンテロが1列下がり対応。失点後も無理にボールを奪いにいかない。
それでも右サイドでクアドラードとキンテロが仕掛けるコロンビアは11分、クアドラードが倒されてFK。キンテロの蹴ったボールに素早くファルカオが反応、しかしシュートはGK川島の正面で事なきを得る。
14分、日本に決定的チャンス。中盤で柴崎がボールを奪うと、香川が一人かわして左サイドの乾へパス。乾はフリーでダイレクトシュートを放つも枠に飛ばず。
その後コロンビアがボールを持つ時間が続く。対する日本はラインを下げず中盤でプレスを継続。
柴崎が攻守に存在感を見せる日本は、その後徐々に日本がボールをキープする時間帯へ。
22分には柴崎からの縦パス、受けた香川が溜めを作り右サイドを駆け上がる原口にスルーパスを通す良い形。
早めに動くコロンビアベンチはボランチのバリオスを投入。クアドラードがベンチへ下がり、キンテロを右サイドへシフトした。
31分、敵陣左サイドで相手のパスミスをかっさらった大迫がペナルティエリア内でシュート。しかしこれは大きく枠の外。その1分後には柴崎のサイドチェンジから長友が突破しCKを獲得するなど、2点目への期待が高まる。
しかし37分長友がクリアミス、ペナルティエリア手前で大きく上がったボールに対し長谷部とファルカオが交錯。やや厳しい判定だが長谷部のファールでコロンビアがFKを獲得。
キンテロは左足で意表を突くグラウンダーのシュート。反応が遅れた川島はシュートを止めるもボールはラインを割りコロンビアが同点に。
後半:切り札、本田圭佑登場
後半、試合は日本のペースで始まる。8分には中央フリーで受けた香川が大迫へパス。DFを背負う大迫は、得意の形で入れ替わりシュートまで持ち込むもオスピナがセーブ。続く11分には大迫のポストプレーから左サイドの乾へ。切り返して右足でシュートを放つもまたもGKに防がれる。
対するコロンビアは、キンテロに代わりハメス・ロドリゲスを右サイドに投入。数的不利の中、ペケルマン監督はあくまで勝ち点3を目指す意志を示す。
日本は柴崎のCKに吉田がヘッド。さらに柴崎からのフィードに抜け出したSB酒井がシュートを放つなど立て続けにチャンス。
その後ハメス投入で勢いづいたコロンビアが攻めるも日本はこれを守りきり、少しづつペースを自分たちのものに戻していく。
20分過ぎからは乾を起点に何度か突破を図るがゴールに結びつかない日本。
24分、ボールに触る回数が減っていた香川に代えて西野監督は本田を起用。同じタイミングでコロンビアはイスキエルドに代えてFWカルロス・バッカをピッチに送り込む。
やや右寄りにポジションを取る本田は得意のミドルシュートを放つと、27分にはその本田から酒井、そしてPA内の大迫へとパスが繋がる。大迫がキープすると走り込んだ酒井がシュートを放つもDFに阻まれコーナーキック。
キッカー本田の左足からのボールに合わせた大迫のヘディングシュート。これがオスピナのゴールを破り日本に待望の勝ち越し弾。西野采配がピタリとハマる。
32分、CKの流れからハメスにシュートを浴びる。しかしここは大迫がブロックで日本はピンチを防ぐ。
日本は柴崎が足を痛めるアクシデント、柴崎に代えて山口螢がイン。
その後数的有利を活かしボールをキープする日本。39分、最後の交代カードは大迫に代えて岡崎。終盤はコロンビアがボールを持つ時間が増えるが、両翼の原口・乾もよく守備に戻り対応していく。
そして試合終了、日本が4年前のリベンジを果たすとともにGL突破に向けて素晴らしいスタートを切った。
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