久保が最も輝くクラブは? AIが移籍先候補との相性を検証

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久保建英(19歳)の去就ははたしてどうなるのか。シーズンオフに突入した今、日本のみならず、スペインでも“TAKE”の文字を見ない日がないほど、その動向が注目されている。

レアル・マドリードから1年の期限付き移籍をしたマジョルカでは、リーグ戦35試合に出場して4ゴール4アシストを記録。10代選手としては、バルセロナのFWアンス・ファティ(17歳)と並んで最も多くのゴールを生み出した選手となった。

しかし、レアル・マドリードでは外国人枠(EU圏外枠)の関係で残留が難しいとされ、再レンタルが有力視されている。

そんな久保について、AI(人工知能)を活用して移籍先候補との相性を検証した会社があるという。スペインの首都マドリードに拠点を置くデータスポーツカンパニー『Olocip』だ。

スペインメディア『El Bernabéu』によると、同社は久保の移籍先として噂されるスペインの4クラブ、セビージャ、ベティス、レアル・ソシエダ、グラナダに同選手が来季加入したと想定し、各クラブでどんなパフォーマンスを見せるのかをシミュレーションしたという。

その結果、最も得点を奪えるクラブはベティスで、リーグ戦全試合でフル出場した場合には、6ゴールから7ゴールを記録するそうだ。一方、アシスト数はレアル・ソシエダでプレーした場合が最も多く、5アシストから6アシストは挙げると予想されている。

ただ攻撃面の主要スタッツが著しく向上するのは、セビージャに加入した場合。シュート数のみならず、クロスや縦パスの数も急増。今季最も目立ったドリブルについても、数だけでなく、成功率まで上昇するという。

もっとも、ボールを失う確率はベティスでプレーした時が最も低いとされ、ビルドアップへの貢献度が増すとのこと。『Olocip』によれば、移籍先にベティスを選んだ場合は、「より信頼のおけるプレーヤーになる」そうだ。

なおグラナダでは、タックル数やボール奪取数など、守備面のパフォーマンス向上が期待できるという。

その他、『Olocip』は市場価値を最も高められるクラブについても予想している。上記4クラブで60%程度プレーした場合、市場価値の上昇が最も期待できるのはセビージャとベティス。評価額は1400万ユーロ程度から3250万ユーロへと、倍以上の高騰が見込めると結論づけている(注)。

あくまでAIの予想とはいえ、スペイン国内で移籍するのであれば、セビージャかベティスが好ましいようだ。もちろん国外移籍の可能性も残っており、久保争奪戦の行方を誰もが見守っている。

(注)『Olocip』の分析は、移籍情報サイト『transfermarkt』が7月23日に市場価値を更新する前に行われた模様。久保の最新の評価額は3000万ユーロとなっている。

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