今季プレミアリーグの新戦力の目玉は、マージーサイドの“青”が獲得したプレーメーカーだろう。
エヴァートンは先日、レアル・マドリードからコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(29歳)を移籍金2200万ポンド(約31億円)で獲得した。スペインで出番を失っていたハメスは再起を誓い、レアルやバイエルン・ミュンヘン時代の恩師であるカルロ・アンチェロッティの元へやってきたのだ。
アンチェロッティ監督も同選手について「選手と話す際に『本当のウチに来たいか?』と聞くものだ。我々が獲得した3名(ハメス、アラン、アブドゥライエ・ドゥクレ)はイエスと即答したよ」と記者会見で選手たちの士気の高さを語った。
そのハメスが新天地で選んだ背番号は「19」だった。レアルでは「10」、バイエルンでは「11」を背負ってきたハメス。そのプレースタイルが物語る通り、やはり彼には背番号「10」がお似合いだ。現に代表では背番号「10」を背負い続けてきた。だが、エヴァートンではギルフィ・シグルズソンが「10」番を着けているため同背番号は空いていない。
そこでハメスが選んだ番号は「19」だった。ポルトでも2010~12年に着けていた馴染みのある番号だが、彼が「19」を選んだ理由はもっと昔にあるようだ。英紙『Liverpool Echo』が伝えている。
ハメスの背番号が発表されると、同選手のプロキャリアの原点であるコロンビアのクラブ、エンビガドFCが素敵なツイートをしたのだ。エヴァートンのユニフォームを掲げるハメスと、若かりし頃の同選手の写真を並べて「どの背番号にも歴史がある」と書き込んだのである。
Todo número tiene su historia. @jamesdrodriguez
Somos #CanteraDeHéroes 💪🏼🍊 pic.twitter.com/Nke8KFyeK3
— Envigado Fútbol Club (@EnvigadoFC) September 8, 2020
よく見ると、幼顔のハメスのショーツには「19」の数字が……。
2014年ワールドカップのMVPは、近年なかなか結果を出せていない。だからこそ彼は、新天地エヴァートンで再スタートを切るために原点の背番号を選んだのかもしれない。