ロシアワールドカップ、Hグループ第2節。コロンビアに勝利した日本とポーランドに勝利したセネガルが激突した。
日本はコロンビア戦と同じイレブンをフィールドに送り出す。
対するセネガルはポーランド戦の4−4−2から4−3−3にフォーメーションを変更。注目のサネは左ウィングに、そして右ウィングにサールを起用。両翼にスピード自慢のプレイヤーを並べ勝負に出た。
these are the starting lineups for Japan🇯🇵 and Senegal🇸🇳. #JPNSEN #WorldCup #JPN #SEN #WorldCup2018 pic.twitter.com/FWqYrMzoie
— Prost Soccer (@ProstSoccer) 2018年6月24日
前半 乾の一撃で息を吹き返す日本
セネガルは序盤、前からプレスを敢行。そして右サイドにボールを集め長友の左サイドを攻略にかかる。
開始1分、右SBワゲからのグラウンダーのクロスがマネに通るもここは酒井がクリア。日本はいきなり冷や汗をかく。
1分後にもサールが日本の右サイドを攻略するも、長友が対応しCKへ逃れる。
セネガルのサイドアタックに対して粘り強く対応する日本だったが、10分サールのスピードを活かした突破に長友が振り切られクロスを許す。
一度は防ぐが再度同サイドからクロスを上げられると、対応した原口のヘディングが小さくボールは左SBサバリの前へ。サバリのシュートは川島がパンチングもすぐ近くにいたマネにあたりそのままゴールを割り日本が早くも失点。
The right place, the right time. #SEN lead in Ekaterinburg! #JPNSEN pic.twitter.com/lEZhCtowLq
— FIFA World Cup 🏆 (@FIFAWorldCup) 2018年6月24日
対する日本は15分、乾を起点に香川と長友が加わり左サイドから侵入。香川のバックパスをPA外から長谷部がミドルを放つもDFがブロック。日本はこれが初シュート。
日本はその後も香川を起点にセネガルのプレスをかわし、3列目の柴崎がロングボールを配球していく。
すると33分、柴崎が左サイドへロングフィード。裏へ抜け出た長友のトラップはやや大きいが、素早くフォローした乾が右足でファーサイドへシュート。これが見事に決まり日本が同点。
38分、縦のボールにセネガルFWニアンが走り込みシュート、ここは前に距離を詰めていたGK川島がセーブ。
日本も直後に大迫のポストプレーから原口カットイン。左足でシュートを放つがこれは大きく枠の外へ。
前半終盤には酒井がマネを倒しファール。セネガルのセットプレーに対して日本が鮮やかなオフサイドトラップを決めチャンスを作らせない。
Japan taking the offside trap to another level altogether…
Perfectly executed! pic.twitter.com/lfcJbd7vN3
— 101 Great Goals (@101greatgoals) 2018年6月24日
ここで前半終了。
日本はトップ下の香川がよくボールが収め2列目に起点を作りつつ、その後方から柴崎が高い精度のロングフィードを繰り出す形が効いている。
守備では右ウィングのサールのスピードに、左サイドは酒井がマネを抑えるも攻撃的なSBサバリへの対応に苦戦。
後半 西野采配がまたも冴える
序盤からセネガルが立て続けにロングボールを入れて打開を図る展開。
49分、ロングボールから昌子に競い合ったニアンのシュートはバーの上。さらに2分後にもマネのキープからエンディアイェのミドルを浴びるが、これもバーの上で日本は助かる。
その後もセネガルが攻める時間が続く、日本はセカンドボールを拾えず波状攻撃を浴びる時間帯。
54分、ニアンがペナルティエリア手前から強烈な左足のミドルシュート。ここは川島がキャッチするが、直前のプレーでニアンの肘が入り長谷部が出血。
57分、今度はニアンの左手が昌子の顔面を直撃。ニアンにイエローカード。
59分に日本の決定機。セネガルが自陣でパスミス、原口が右サイドを駆け上がった柴崎へ。柴崎のダイレクトで放ったグラウンダーのクロスに大迫が反応するも右足はわずかに合わず。
さらに日本は63分、左サイドでキープした大迫がヒールパス。駆け上がった乾が右足で狙い澄ましたシュート、しかしこれはクロスバーを直撃し逆転ならず。
日本のペースに対してセネガルはアンカー役のクヤテをA・アンディアイエに代えて投入。
67分、乾がサールにスピードで抜かれファール。イエローカードを受ける。
するとその3分後、左サイドのマネがボールをキープするとPAに侵入したSBサバリが個人技でかわしグランダーのクロス。ニアンには合わないが走り込んだ右SBワゲが強烈なシュートを決めてセネガル2点目。
日本は香川に代えて本田を投入。さらに原口に代えて岡崎を起用。本田が右サイドへ移り4−4−2のフォーメーションへシフト。
77分、縦パスを前線の岡崎がキープし大迫へ。大迫のクロスはGKがクリアしきれず左サイドへ流れると、ボールを拾った乾の折り返しに本田が左足のダイレクトシュート。これが決まって日本が再び同点。
3 – 本田圭佑は、日本代表史上初めてワールドカップでの3大会連続得点を記録した。大黒柱。#WorldCup #JPNSEN #SamuraiBlue #daihyo#OptaJikkyo pic.twitter.com/mRlko8REBr
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勢いに乗る日本はボールをキープし攻撃の機会をうかがう。
対するセネガルは中盤にエンドイエを投入。さらに85分には足を痛めたニアンに代わりディウフがイン。
日本も乾に替えて宇佐美を左サイドに起用。西野監督は勝ち点3を狙う姿勢をチームに示す。
その後試合はオープンな展開となるがお互いゴールを決めることはできず、試合は2−2のドローに終わった。
Japan and Senegal share spoils in an eventful Group H tie.
🇯🇵🇸🇳#JPNSEN #Honda #WorldCup #Copa2018 #Mane pic.twitter.com/sVYcRFRHpE— FootTheBall⚽ (@FootTheBall) 2018年6月24日
西野ジャパンは攻撃の姿勢を貫き、監督自身も交代カードで同点を引き寄せ結果を残した。またコロンビア戦に続き、この日も中盤で抜群の存在感を放ったMF柴崎のプレーは特筆に値する。
反面、セネガルのサイドアタックに対する日本の守備対策には甘さあり、決して強固な守備を構築できなかった。
そしてこの日も判断ミスで失点を喫したGK川島。このベテランの復調を待つのか、勇気を持ってGKを変えるのか。西野監督は3戦目どう守備を改善していくかに注目したい。