ダイヤの原石に集まる熱視線
ブラジルのグレミオでプレイする期待の星アルトゥール・メロが、今季開幕当初に自身へ寄せられたビッグクラブからの関心について告白している。
セントラル・ミッドフィールドを主戦場とし、長短を織り交ぜた素晴らしいパスセンスを誇るアルトゥールは、ブラジル国内でもその将来性が高く評価されており、今冬のマーケットにおいて所属するグレミオがバルセロナと金銭的な合意に達したとも報じられていた。
今夏には正式なクラブ間合意が交わされる予定となっている21歳の天才だが、どうやらこのMFにはバルセロナのライバルであるレアル・マドリードも触手を伸ばしていたようだ。スペイン『El Larguero』の取材に応じたアルトゥールが次のように証言している。
「(レアルからの関心があったのかと問われ)僕はこの話題についてあまり多くのことを語ることはできないけど、代理人は実際に彼らからの非公式のコンタクトを何度か受けたようだ。もちろん正式なオファーが届けられることはなかったけどね」
さらにアルトゥールは今回のバルセロナへの移籍内定に向けて、同胞のスターであるネイマールからも後押しがあったことを明かした。
「バルセロナという街、そしてクラブに関してネイマールはとてもたくさんの素晴らしい情報を僕に与えてくれたんだ。こうも言ってくれた。もしも僕がバルセロナ行きの選択肢を選べば、きっと上手くいくだろうってね」
人材の宝庫であるサッカー王国からまたひとり新たな原石がリーガ・エスパニョーラへと輸出され、彼の存在と躍進は必ずや伝統のエル・クラシコをあらゆる意味で加熱させることになるはずだ。アルトゥールとの契約を掴み取ったバルセロナと、正式オファーを踏みとどまったレアル・マドリード。果たして最後に笑うのはどちらの名門クラブだろうか。