日本代表MF清武弘嗣のセレッソ電撃復帰と日本人選手の現在地を確認できた4年半

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SEVILLE, SPAIN - NOVEMBER 26: Hiroshi Kiyotake of Sevilla FC looks on during the La Liga match between Sevilla FC and Valencia CF at Estadio Ramon Sanchez Pizjuan on November 26, 2016 in Seville, Spain. (Photo by Aitor Alcalde Colomer/Getty Images)

自身のベストイレブンが3人揃ったセレッソで優勝を狙う!


清武と同じく海外移籍を経てC大阪に復帰したFW柿谷。結婚も経て迎える新シーズンは清武とのホットライン開通からエースとして得点量産が期待される。
引用元:Number Web
 ただ、乾選手は今季ここまで無得点で、スペインでの1年半で41試合3得点、ドイツでも105試合で14得点(2部含む)。清武選手もドイツでの4年間は117試合17得点。シーズン2桁得点は欲しいポジションの選手としては得点力がかなり低いのが未だ欧州の上位チームでは定位置を奪えない要因なのは間違いないでしょう。それがそのままドルトムント最初の2季で21得点した香川選手との”違い”ともなっています。

 とはいえ、彼等は日本のJリーグでは特筆すべき結果を残し、ドイツやスペインでも通用する選手。だからこそ、約7億円相当となる移籍金も当然の相場額。セレッソから移籍した当時の5倍以上の額を払う事を揶揄されるのかもしれませんが、清武選手ほどの能力や実績、年齢的ピークにある選手を獲得するには相場としては安いぐらいの額かもしれません。「元々いた選手の獲得」という色眼鏡を外せば、ポドルスキ選手の獲得よりも良い補強だと捉えられるはずです。

 若手有力選手の欧州移籍が続く流れは止まらない中、欧州でも活躍している年齢的なピークにある選手が日本復帰を決意したのは初の例となります。それは日本サッカーが世界にも認められている影響の一部です。ここはフラットな視点から見ても1つ、その対価として純粋に清武選手の活躍具合を見てその評価をするべきだと思います。

 そして、面白い出来事も起こります。実は清武選手はニュルンベルクに加入1年目のホーム最終戦でマッチデープログラムの中で特集を組まれました。その中に『マイ・ベストイレブン』のコーナーがあり、清武選手はDFではマッツ・フンメルス選手やダニエウ・アウべス選手など、世界で活躍する選手をセレクトしていたのですが、そのベストイレブンは以下の通りとなりました。

【清武選出のベストイレブン】(2013年5月当時)

GKケヴィン・トラップ(当時フランクフルト/現パリ・サン・ジェルマン)
DFダニエウ・アウべス(当時バルセロナ/現ユヴェントス)
DFマッツ・フンメルス(当時ドルトムント/現バイエルン)
DFダンテ(当時バイエルン/現ニース)
DFマルセロ(レアル・マドリー)
MF山口蛍(セレッソ大阪)
MF扇原貴宏(当時・セレッソ大阪/現・横浜Fマリノス)
MF清武弘嗣(当時ニュルンベルク/現・セレッソ大阪)
MF香川真司(ドルトムント)
MF乾貴士(当時フランクフルト/現エイバル)
FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)

 なんと、MFとFWはセレッソで共にプレーした選手ばかりになっていたのです。そして、その中の山口選手と柿谷選手は現在もセレッソでプレーしているため、今回の清武選手の復帰により、同じチームに自身の理想とするベストイレブンの3選手が揃う事になりました。(それにしてもマルセロ選手以外は全ての選手がこの3年半で移籍を経験しているのはサッカー選手の移籍の多さを証明しています。)

 昇格1年目とはいえ、清武選手獲得に賭けた移籍金の額の大きさ、弱点だった補強ポイントであるセンターバックにも『KリーグのベストDF』とも称されるマテイ・ヨニッチ選手を獲得したセレッソは、J1昇格初年度にも関わらず、一気にクラブ史上初タイトルの期待がかかるチームになりました。

 これまでJ1昇格プレーオフで昇格して来たチームは全て最下位でのJ2降格を喫していますが、その不名誉なジンクスを塗り替えるは確実でしょう。

 世界のベストイレブン?が3人揃っているセレッソの躍進、清武選手の活躍に期待です!

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