先日行われたW杯アジア最終予選の代表メンバーに追加招集された横浜Fマリノスの齋藤学選手。今シーズンは目下絶好調をキープしています。
彼はアルベルト・ザッケローニ監督が率いていた2014年ブラジルワールドカップでも代表メンバーに選ばれていたものの出場機会はほとんどなく、ハビエル・アギーレ前監督やヴァイド・ハリルホジッチ現監督体制になって以降はめっきり代表からも遠ざかっており、知らないという方も多くいるかもしれません。そこで、今回はこの齋藤学選手について紹介したいと思います。
齋藤学とは何者か?
プロフィール
名前:齋藤学
by Jleague.jp
生年月日:1990年4月4日
身長:169cm
体重:68kg
所属クラブ:横浜Fマリノス
ポジション:FW、MF
プレースタイル:主に左サイドで起用されることが多く、スピード溢れるドリブル突破が武器で、ボールを持つとその華麗なドリブルで敵陣を切り裂きます。そのプレースタイルからアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(FCバルセロナ)を文字って「ハマのメッシ」「エヒメッシ」などと呼ばれることもあり、彼のドリブルテクニックはマリノスの武器の一つとなっています。
そのキャリアは?
横浜Fマリノスの下部組織出身で、2009年にトップチームに昇格したものの、最初の数シーズンは出場機会に恵まれませんでした。
2011年にJ2の愛媛FCへレンタル移籍すると、すぐにレギュラーに定着し、優れたテクニックと高い得点力を遺憾なく発揮して2桁得点を奪うなど、そのポテンシャルを開花させました。筆者が初めて彼の存在を知ったのもこの2011年で、8月21日に北九州市の本城陸上競技場で行われたJ2リーグ第25節ギラヴァンツ北九州vs愛媛FCの試合を観戦したときでした。この試合で齋藤選手は2得点を決め、存在感を示しました。試合はその後、北九州が追いついて引き分けに終わりましたが、齋藤選手のパフォーマンスは両チームを通じても飛び抜けているように感じられ、鮮烈な印象が残りました。愛媛時代には”愛媛のメッシ”を略して”エヒメッシ”と呼ばれることもあり、この頃から徐々に注目度が高まってきたように感じます。
その後、マリノスに復帰した齋藤選手は、2012年シーズンからはレギュラーポジションを確保し、同年のロンドンオリンピックのメンバーに選出されると、翌年には東アジアカップで日本代表に初招集されます。この大会で代表初得点を挙げるとザッケローニ監督の信頼を勝ち取り、2014年のブラジルワールドカップでも登録メンバー23人に選出されるなど、日本でもトップレベルの選手として認識されるようになりました。
今シーズンの鮮烈な活躍
今シーズンもシーズン開幕当初から好調をキープしており、今シーズンここまで30試合に出場し8得点を奪っています。代表へ推す声が多くなる中、負傷で代表を離脱することになった武藤嘉紀選手・宇佐美貴史選手の代役として白羽の矢が立ち、先日のワールドカップ予選2試合を戦う日本代表に追加招集されました。
残念ながら今回は出場機会がありませんでしたが、今後招集・出場することがあればその華麗なドリブルでアジアの守備陣を切り裂いてほしいですね。