走ることの重要性を強調
イングランドのトッテナムでプレイする韓国代表FWソン・フンミンがアジア人プレイヤーの課題や、プレミアリーグとブンデスリーガの差について言及している。
2010年よりドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーでトップチーム昇格を果たし、華麗なドリブルテクニックと圧巻のスピードで印象的な活躍を続けると、2013年には名門レヴァークーゼンへとステップアップ。現在は知将マウリツィオ・ポチェッティーノの下でスパーズのスターティングイレブンに名を連ねるなど、ソン・フンミンのキャリアは言うまでもなく順風満帆だ。
しかし、アジア人選手としてトップの座に君臨するソンだからこそ、ヨーロッパとアジアの“究極の差”を誰よりも実感している。英『Evening Standard』が同選手のコメントを伝えた。
「ヨーロッパや南米のプレイヤーというのは根本的にアジア人選手よりも速く、そして強い。国内リーグにおけるレベルの高さもアジアとは比べものにならないし、ここがアジアとヨーロッパの決定的な差になっているね。だから僕らはそういった選手たちよりも多く走らないといけない。僕以外の選手も同じように考えていると思うよ」
プレミアはブンデスよりもハード?
続けてソンはイングランドで成功を収めることの難しさを語った。
「過去にここプレミアリーグで成功したアジア人選手が何人いる? ほとんどいないよ。もちろんパク・チソンは偉大なことを達成したけど、彼は他の選手よりもハードワークしていたし、チームの為に走りまくっていたね。僕らがここでやれることはまさに走ることなんだよ」
「僕の活躍がその状況を変えられるかって? 多分そうなるかもね。でも僕は今もハードワークを続けているし、それを辞めちゃいけない。それに少しの運も必要さ。そのくらいプレミアリーグでの成功はとても難しい。テクニックやメンタル、身体の強さといったすべての要素が必要になってくるし、ブンデスリーガよりも厳しいと思うよ」
謙虚にハードワークの必要性を説いたソンだが、とりわけ3月に加速した彼の“得点嗅覚”はもはや誰にも止められないレベルに達しつつある。公式戦ここ4試合で5ゴールを荒稼ぎし、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでは強豪ユヴェントスを大いに苦しめる先制点を奪取。今、国際舞台で最も輝かしい戦績を誇るアジア人フットボーラーと言っても差し支えないだろう。彼に続くアジア人プレイヤーが日本人からも登場することを願いたい。
COME ON YOU SPURS!
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⌚️ 12.15pm (UK)#COYS pic.twitter.com/vc0O1EUdyN— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) 2018年3月17日