先輩ベイルのFKも吸収し、得点パターンが多彩な点取り屋に
「練習の虫」だったトッテナム時代のベイル。ケインは彼と一緒に居残り練習をこなし、無回転FKも身につけた。by Mirror Online
また、ケイン選手がデビューした頃にはトッテナムでチームメートだったウェールズ代表FWギャレス・ベイル選手(現・レアル・マドリー)の影響も強く、「練習の虫」と言われたベイル選手は、今では自身の代名詞となったブレ球の直接FKの練習を、「毎日のように居残りでこなしていた」と言う。ケイン選手は先輩の居残り練習に参加し、隣で食い入るようにそのキックを観て真似し、今では自らプレミアリーグでFKを直接決めることも出来るようになりました。
そんなFKだけでなく、両足でのミドルシュートやクロスに合わせてのシュート。スペースに抜け出したり、ワンツーなどの味方とのコンビネーションからのゴールなど、得点パターンの多彩さも彼の大きな武器になっています。(下記シュート数内訳表を参照)
ちなみに、ゴールエリアからのシュート数は3位で、トップはルカク(エヴァートン)の17本。2位は岡崎慎司(レスター)の16本だった。
クラブでも代表でもエースとして
EUROでは不発に終わり、確かに未だに欧州チャンピオンズリーグの出場経験もないケイン選手。しかし、彼はプレミアリーグで2年続けての20ゴール越え。しかも2000年のケビン・フィリップス氏(当時サンダーランド)以来16年ぶりとなる待望の英国人得点王となった世界に誇るべき本格派のFWなのです。彼ならば、新シーズンのプレミアリーグと初参戦のCLでも当然のことのように大活躍し、ロシアW杯でも正真正銘のエースとして活躍してくれるはずです。
8歳からの1年間はトッテナムと同じ北ロンドンに本拠地を置くアーセナルでプレーしたケイン選手。アーセナルファンの筆者としては、トッテナムで大活躍するケイン選手を称えるのは微妙なことなのかもしれないが、もうケイン選手は全てを超越するような選手の域に入っています。
そして、「ハリー・ケインがハリーケーン(旋風)を起こす」という駄洒落を言いたくなるのです!(笑)
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