第二弾は昨季16勝14分8敗の7位となり、最後の最後までCL出場権を争ったウェストハム・ユナイテッドをみていきましょう。
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ウェストハム・15-16シーズン振り返り
by タイトル
マルセイユよりやってきて、EURO2016でも活躍したディミトリ・パイェ、
残念ながらイングランド代表には選ばれなかったものの、チームの中心選手でありキャプテンのマーク・ノーブル、
右SBにも対応しながら後半戦に活躍したアントニオ。
彼らを中心にアウェイでアーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティを撃破し、さらにはホームでもチェルシーやトッテナムやマンチェスター・ユナイテッドを撃破しました。
持つ手駒に応じた、非常にソリッドなチーム作りを敢行したビリッチ監督。その手腕は見事だと言えるでしょう。
エースのパイェが不在の時期もありましたが、想定された離脱期間よりも早く復帰し、チームへの影響は最小限に留めました。
パイェにとっても1年目のプレミアで十分な休養期間が得られ、EUROまでフルスロットルで行けたのではないでしょうか。
他にも、開幕戦のアーセナル戦でエジルを抑え込んだ17歳の新鋭リース・オックスフォード、
アルゼンチン期待の若手マヌエル・ランシーニなど、興味の尽きないメンバーが揃います。
来季からは馴染みの深いホームスタジアムであるアップトン・パークではなく、新スタジアムのオリンピック・スタジアムへ移ります。
アップトン・パーク最終節ではマンチェスター・ユナイテッドに勝利。素晴らしいスタジアムの最期となり、新シーズンに向けて弾みが付いた形といえそうです。
今夏の補強・補強候補等
新スタジアムのお披露目はユベントスとの対戦。
いよいよ楽しみとなってきた新シーズン、補強は実にうまく進んでいると言えるのではないでしょうか。
フリートランスファーの獲得・レンタルの補強
フリートランスファーで獲得したのは2名。
レスターのマフレズと同郷、アタッカーのソフィアン・フェグリ(バレンシア→)、
3バックと4バックを駆使するチームにて重宝されていた、ホーヴァル・ノルトヴェイト(ボルシアMG→)。
2列目での計算ができる、かつての教え子のギョクハン・トレ(ベジクタシュ→)を買い取りオプション付きのレンタルで補強。着々と戦力アップを図っています。
ストライカー補強
最前線であるゴールゲッターの補強も2名を画策しています。
かつて在籍していたカルロス・テベス(ボカ・ジュニアーズ)とカルロス・バッカ(ACミラン)。
テベスに対しては、ウェストハムのオーナーであるサリヴァン氏がコメントしています。しかし、年俸の面で折り合わず難航している模様。
一方で、バッカもCLへの出場を望んでいることから、ウェストハムへの移籍に難色を示すなどの報道が出ています。
得点力のあるストライカーを補強出来れば、この夏の戦力アップは成功したといえるでしょう。
不安な点も無いわけではありません。
先日のカールスルーエとの親善試合において、左SBのアーロン・クレスウェルが怪我を負ってしまい4カ月の離脱報道も出あります。
また、SBのポジションは層が厚いとは決して言えず、貴重な左キッカーの離脱がチームの補強戦略に影響を与えるのではないかとも考えられます。
このように、夏の補強の概要が見えてきたウェストハム。
マンチェスター・ユナイテッドのFA杯優勝により、EL予選への出場権獲得に成功。リーグで熾烈なCL出場権争いに割って入るのか、それともEL優勝でCL出場権獲得を狙うのか。
将来性豊かな戦力、優秀な監督をもつウェストハムというクラブに注目してみましょう。来季もビッグクラブと言われるチームの撃破を観られることでしょう。