ベストヤングプレイヤー賞はシーズンで最も活躍した若手に贈られる賞で、2009年までは『新人王』と言われていました(以降『新人王』もベストヤングプレイヤー賞として扱う)。
では過去にベストヤングプレイヤー賞を受賞した選手には誰がいるのでしょうか?
ベストヤングプレイヤー賞とは何か
選考に当たるのはJリーグチェアマンを始めとする選考委員会。
対象選手は今季で言えば、4月2日で21歳に満たない選手、リーグ戦の半分以上の試合に出場した選手、過去に同賞を受賞したことのない選手となります。
2010年に名称が変わるにあたり選考基準に若干の変化がありましたが、同賞はプロ入り年数は関係なく選手は評価されます。
日本代表を支えた90年代の選出選手
by さぽーたるふっとぼーる
ベストヤングプレイヤー賞はJリーグ元年から選出が始まり第1回は澤登正朗が選ばれました。
初めてゴールキーパーで受賞したのが1997年の川口能活。4度のワールドカップを経験した日本の守護神は若い頃から評価を得ていました。
続いて97年に柳沢敦、98年は小野伸二が選出されます。彼らは2002年の日韓ワールドカップで主力として活躍。日本を初のベスト16に導きました。
99年は中澤佑二が受賞。代表キャップ数は歴代3位を誇り、南アフリカワールドカップではフル出場で死力を尽くして戦い抜きました。
クラブを優勝に導く
by 花アルトキハ花ニ酔ヒ…
2000年以降はJリーグを勝ち抜くクラブに受賞した選手がいました。
ここ4年で3度優勝のサンフレッチェ広島には2000年受賞の森崎和幸が未だ健在。
04年浦和レッズがアジアチャンピオンズリーグを制覇した頃は坪井慶介(02年受賞)がチームを支えていました。
移籍して花開く選手もいます。
山瀬功治(01年受賞)はコンサドーレ札幌から横浜F・マリノスに移って全盛期を迎えて、06年受賞の藤本淳吾(清水エスパルス→名古屋グランパス)、07年受賞の菅野孝憲(横浜FC→柏レイソル)は移籍先で優勝を味わいました。
横浜F・マリノスで03年に優勝と同時に受賞した那須大亮はその後柏レイソルで優勝。浦和レッズでもリーグ優勝に貢献して各チームで欠かせない存在であり続けています。
近年でも10年に名古屋グランパスが優勝した際は小川佳純(08年受賞)が攻撃を牽引して、11年に優勝した柏レイソルでは同年に酒井宏樹が賞を獲得するといったように、若手の飛躍がリーグ戦を勝ち抜く条件であることだと分かりやすく表してきました。
才能あふれる選手の海外進出
最近は受賞後すぐに海外に挑戦する選手が増えています。
発端は2004年の森本貴幸と05年のカレン・ロバート。
彼らが道を示したことで、10年受賞者の宇佐美貴史、酒井宏樹が続けて海を渡りました。
13年受賞の南野拓実は現在オーストリアで戦い、12年受賞の柴崎岳、14年のカイオは近い将来海外でプレーするビジョンがあります。
今年受賞した浅野拓磨もクラブワールドカップで得点を奪い世界を相手に戦える可能性を感じさせてくれました。
ベストヤングプレイヤー賞を獲得してきた選手はこれまでJリーグの優勝に絡んできましたが、今では若くして海外で通用するまでのレベルにまでなってきています。
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