マンチェスター・ユナイテッドの元主将であるロイ・キーンが、悩める現キャプテンに同情する理由を明かした。
ユナイテッドで主将を任されているイングランド代表DFハリー・マグワイアは、今夏のオフにギリシャへバカンスに行き、そこで現地警察と揉めて逮捕された。そういったこともあり、今季は低調なパフォーマンスを見せている。ユナイテッドでは、10月4日のトッテナム戦に1-6で大敗。そして代表戦では、14日に行われたデンマーク戦(1-2負)でイエロー2枚を貰って前半32分で退場となったのだ。
1枚目のイエローは敵陣での背後からのタックル。そして2枚目は自身のトラップが大きくなり、慌てて取りに行って相手を削ってしまったもの。
そのマグワイアについて、英国の放送局『ITV』に出演したキーンがコメントした。なぜ高い位置で不必要に背後からタックルしたのかという質問に「自信を失っているDFは、良いタックルができれば自信を回復できると思うことがある。それだったのかもしれない」とキーンは説明。「彼の頭の中はぐちゃぐちゃなのだろう。本当に同情するよ。」
ここまで自信を失った場合、ユナイテッドに戻ったときに自ら欠場を申し出るべきか?
「試合に出ないといけない」とキーンは語る。「ただマグワイアが可哀そうなのは、彼が戻るチーム(ユナイテッド)も決して自信に満ち溢れているわけではないということだ。特にDFラインがね。」
「私も似たような状況に置かれたことがあるが、当時のユナイテッドには素晴らしいリーダーが揃っていた。だから私は世界最高の控え室だと思えたのさ。苦しいときは仲間が助けてくれたのさ。でもマグワイアには、そういうチームがない。」
「今のユナイテッドのDFラインは、当時のユナイテッドとは比較にならない。今の選手たちをリーダーと呼ぶことはできないからね。」
さらにキーンは、ギャレス・サウスゲイト代表監督にも少し苦言を呈した。サウスゲイト監督が退場してピッチを去るマグワイアを完全に無視した件ついて、「マグワイアがピッチ内外で苦しい思いをしているのは分かっているはずだ。軽く背中を叩いてあげても良かっただろう」とコメントした。
さて、マグワイアは今週末のニューカッスル戦に出場するのだろうか。そして出場した場合、自信を持ってプレーできるのだろうか……?
An honour to be back playing for my country ❤️🏴 @England pic.twitter.com/ciIaq4dXYJ
— Harry Maguire (@HarryMaguire93) October 11, 2020