26日に行われたプレミアリーグ第3節のクリスタルパレス対エヴァートンの試合後、73歳の最年長指揮官が現代サッカーについて激高した。『BBC』などが伝えている。
開幕2連勝同士による注目の一戦は、1-1で迎えた前半36分にエヴァートンのDFリュカ・ディニュがMFハメス・ロドリゲスのロングボールに合わせて敵陣ボックス内でヘディングをした。そのボールがパレスのDFジョエル・ウォードの腕に当たり、物議を醸しだすことになった。
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当初、ケヴィン・フレンド主審はプレーを流していたのだが、VARの助言によりピッチ脇のモニターで問題のシーンを確認することに。そしてPKの判定を下したのだ。結局そのPKが決勝点となり、エヴァートンが勝ち点3を持ち帰ることになった。
これでエヴァートンはカップ戦を含めて開幕から公式戦5連勝。1938年以来となる好スタートを切った。一方のパレスは、プレミアでの連勝が2で止まることに。試合後、パレスを率いるプレミアリーグ最年長監督のロイ・ホジソン(73歳)は、問題の判定について激怒した。
「私のフットボールの楽しみが壊されている」とホジソン監督。「馬鹿げたルールだ。審判や指導者を含め、フットボール界の全ての人がこのルールの導入を許したなんて理解できない。間違いなくフットボールというスポーツを台無しにしている。今では、何がハンドで何がハンドじゃないか分かったものではない。」
「本当に馬鹿げている。こういう判定の恩恵を受けたいとも思わないし、それで負けるのも嫌だ。今後、敵選手の腕を狙ってボールを蹴り、ハンドをアピールするような選手が出てくるだろう。主審を非難しているわけではない。彼だってハンドだと思ってないはずだ。しかし、ハンドの判定を取りたくなくても取らざるを得ないのだ。」
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現在、ハンドのルールには「明らかに手や腕が体のラインから出ている」と記されており、今回ウォードの腕は確かに体から離れていた。しかし、目の前でヘディングされたボールだったことも事実で、競技規則にある「ボールがある程度の距離を移動した場合」には該当しないはず。そのため73歳の指揮官は怒りを露わにしたのだ。
これには同情の声が寄せられている。敵将のカルロ・アンチェロッティ監督も「判定について何か言う立場ではないが」と前置きしながら「難しいことだ。だが我々にはどうすることもできない」と話した。
解説者たちも納得できなかったようで、日本でもプレーした経験を持つ元イングランド代表のギャリー・リネカーは、体から腕を離せなくなったDFに同情したようで、冗談を交えて「新しいユニフォームの提案」と書き込んで拘束着の写真をツイッターに載せた。
Had a few ideas for a new football strip. pic.twitter.com/cAhXuDCCI7
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フットボールの競技規則に関しては様々な意見があるが、73歳の喜びを奪うようなルールは間違っているように思う……。