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南野のリヴァプールは、なぜDFツィミカスを獲得したのか?

Footmedia

2020/08/20 11:24

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南野拓実が所属するリヴァプールは今夏、オリンピアコスからギリシャ代表の左SBコスタス・ツィミカス(24歳)を1175万ポンド(約16億円)で獲得した。アンディー・ロバートソンしかいない左SBは手薄だったため、同ポジションの補強は納得できるが、無名のツィミカスを選んだのはサプライズだった。

では、なぜリヴァプールはツィミカスを獲得したのか? 古巣の指導者の証言を元に『Sky Sports』が考察している。

ツィミカスの獲得についてユルゲン・クロップ監督は「我々は長いこと彼の動向を追ってきた」と語ったという。ツィミカスは、19-20シーズンにヨーロッパリーグでトッテナムやアーセナル、そしてウルヴズと対戦した。特にラウンド16のウルヴズ戦では敗れたとはいえ、あのプレミア屈指のドリブラーであるアダマ・トラオレを上手く封じ込めた。

しかし、リヴァプールが同選手に興味を持ち始めたのはもっと前のこと。オリンピアコスからオランダのヴィレムⅡにローン移籍した2017/18シーズン頃だと言われている。ツィミカスは同シーズン、エールディヴィジのDFの中で最多タックルと最多ドリブルを記録。クロス数も2位だったという。

ヴィレムⅡでアシスタントコーチと暫定監督を務めていたレイニア・ロッベモンドは、当時を振り返り「それが彼の強みだ」と『Sky Sports』に語った。「攻撃面でチームにプラスアルファをもたらしてくれる。さらにクロスの精度も高く、素晴らしいゴールだって決めた。そして毎試合のように全力でプレーするのでファンからの人気も高かった。」

さらにロッベモンドは「何より彼はいい奴なんだ。常にハッピーで、チームに好影響を与えてくれた」とツィミカスの人間性も称えた。「加入当初は少し苦しんだ。攻撃重視のため守備面で少しリスクを取ることがあった。しかし、その部分にすぐに気づいて、それ以降は信頼性が高まった」と同選手の順応性についても言及した。

ロッベモンドは、ツィミカスがヴィレムⅡを退団して以降も連絡を取り合っており、18-19シーズンにPSVのコーチを務めた際には同選手の獲得をチームに進言したという。それほどツィミカスを評価しているロッベモンドだが、リヴァプールに引き抜かれたのは驚きだったという。「大きなサプライズだった。でも、彼にとっては夢のようなことだし、私も誇らしく思う!」

果たしてツィミカスは、ロバートソンとのポジション争いに勝って定位置を確保できるのだろうか?

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