現在チェルシーの下部組織でコーチを務めるOBのアシュリー・コールは、今夏の新戦力にリーダーシップを期待すると話す。
コールは、アーセナルで台頭したあとチェルシーに移籍すると8年間でプレミアリーグやチャンピオンズリーグなど多くのタイトルを手中に収めた。チェルシーを離れたあとはイタリアのローマやアメリカのLAギャラクシーなどでもプレー。2019年に現役を退くと、同年夏にチェルシーのU-15チームのコーチに就任し、今も古巣で若手の育成に努めている。
昨シーズン、チェルシーは補強禁止処分もあり、フランク・ランパード監督の元で若い才能がチャンスを貰った。以前までチェルシーでは、生え抜き選手がレギュラーに定着するなど皆無に等しかったが、それも変わりつつあるのだ。
「トップチームへの道のりは、以前ほど遠くない」とコールは『ESPN』に語った。「今はアカデミーの選手たちに『あと2年で(トップチームに)届くぞ』と声をかけることができる。フランクが監督に就任し、補強禁止令もあり、少し若手選手に火が着いたのさ。ようやく長いトンネルの先に光が見えた感じだね。(昨季の)6カ月間で多くの若手が急成長した。私が選手の頃は、若手の台頭など難しかったからね。」
だがコールは、今のチームの問題点も指摘する。「世代が違うのさ。我々の頃は、練習の前後にみんなで食卓を囲んで何時間も話し合ったものさ。でも今は、繊細でシャイな選手がいる。だから今の時代は、経験ある一流のスター選手なくして勝利のメンタリティーを育むのは難しいのさ。」
だからこそ今夏は大型補強に乗り出しているようだ。既にアヤックスからハキム・ツィエク、ライプツィヒからティモ・ヴェルナーを獲得しており、他にも補強が噂される。コールは、新戦力についてこう分析する。
「新戦力は若いがチャンピオンズリーグでの経験も豊富だし、彼らは前所属クラブでスター選手だった。だからピッチ内外でリーダーシップを発揮してくれるはずだ。我々の頃はチーム内に何名もリーダーがいたからね。喋るだけでなく、プレーでも示した。喋るだけなら簡単さ。でも喋るだけでなく、実際のプレーでもチームを牽引することで違いが生まれるのさ。」
昨シーズンのチェルシーは、若さゆえの不安定さを指摘されながらもトップ4に入った。ランパード体制2年目となる新シーズンは、積極的な補強と若い才能の台頭により、さらなる高みを目指せるはずだ!
ICYMI: Ashley Cole is back at Chelsea as a coach! 🙌
— Chelsea FC (@ChelseaFC) October 19, 2019