チェルシーのイングランド代表MFロス・バークリー(26歳)が、新型コロナウイルス対策による恩恵について語った。英紙『Daily Mirror』が伝えている。
6月28日に行われたFAカップ準々決勝のレスター戦で、バークリーは後半開始からピッチに投入されると、試合唯一のゴールを決めてチームをベスト4進出に導いた。フランク・ランパード監督によるハーフタイムの“3枚代え”が的中したと話題になったが、バークリーは「ソーシャルディスタンスのおかげ」と明かしている。
「スタンドの高い位置から観戦できるのは利点だね。ピッチ上のスペースが良く分かるからね」とバークリー。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今シーズンの残りの試合は無観客で行われており、控え選手たちはソーシャルディスタンスを意識して間隔をあけて座っている。そのため普段よりもスタンドの高い位置に座ることになり、試合が見やすいというのだ。
「後半から投入される際、スペースがどこにあるのか分かり、より多くのチャンスを作れるようになったと思う。ファンもスタンドで観戦するときはスペースが見えるよね。でも、ピッチレベルではそこまで簡単に見えないのさ。」
レスター戦での決勝点は、中盤からボックス内のスペースに飛び込んできてクロスに合わせたもの。チェルシーの“背番号8”がボックス内に入ってきてゴールを決める姿は、ランパード監督の現役時代を彷彿させるものだった。
「監督はMFがボックス内に飛び込むことを奨励するからね。日頃から繰り返し練習していることが試合に活きたわけさ。」
クラブ歴代最多となる211ゴールを叩き出したランパードと比較すると、これまでチェルシーで75試合9ゴールと少し物足りないバークリーだが、“ソーシャルディスタンス”をきっかけにゴール量産となるか。背番号8を引き継いだイングランドのMFに注目だ。
Ross Barkley explains how substitutes are thriving due to social distancing rules | @johncrossmirror https://t.co/QvPoav0D7f pic.twitter.com/T1eD54UlI0
— Mirror Football (@MirrorFootball) June 29, 2020