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南野の同僚は“教師の犬”だったのか?

Footmedia

2020/06/25 12:25

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アストンヴィラやアイルランド代表を率いた名将マーティン・オニール(68歳)が、教え子とのエピソードを英紙『Daily Star』に語った。

オニール監督が「恨み」と「称賛」を口にしたのは、南野拓実の同僚であるリヴァプールのMFジェイムズ・ミルナー(34歳)についてだ。ミルナーは、2008~2010年までオニール監督が率いるアストンヴィラでプレーしたことがある。

当時のヴィラは3シーズン連続で6位に入るなど、トップ4に追随する勢力だった。しかし、本気でトップ4の牙城を崩そうと考えた2010年、主力だったミルナーが恩師を裏切る形でマンチェスターCへ移籍してしまったのだ。

「単なる私の被害妄想かもしれない」とオニール監督はほろ苦い思い出を語った。「彼はキャリア、そして金銭面でもステップアップを選んだのさ。我々はシティやトッテナムと争っており、あと1シーズンあれば牙城を崩せたかもしれない。残念だよ。」

「でも、獲得時の倍の移籍金がチームに入ったのも事実だ。それに、彼は常に素晴らしいプレーを見せてくれたしね。」

当時からミルナーは“選手の鑑”としてプロ意識の高さを評価されていた。あまりにも真面目だったため、周りの選手から「Teacher’s Pet(教師の犬)」と揶揄されることもあった。しかしオニール監督は、それを完全否定する。

「何でもできる素晴らしい選手だったよ。だが、“教師の犬”ではなかった。実は、私には他に“教師の犬”がいたのさ。いずれにせよ、彼は自分を“教師の犬”呼ばわりしたスティーヴ・シドウェルやカーティス・デイヴィスといった選手とは比べものにならないほどのキャリアを送っているよ。」

教え子への惜しみない賛辞は止まらない。「彼はプロ中のプロだ。お酒を飲まないし、練習中から全力を尽くす。ユルゲン・クロップ監督が色々なポジションで彼を起用するのは当然さ。可能ならばミルナーを11人起用したいもんさ!」

“教師の犬”だったかどうかに関係なく、指導者に「11人欲しい」と言わしめるほどの実力、それがジェイムズ・ミルナーなのだ。

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