ドルトムントでの最初のシーズンに良い働きを見せたDFハキミだが、2年目の今シーズンはそれを上回るパフォーマンスを発揮していることがデータでも証明されている。
レアル・マドリードの右サイドバックにはダニエル・カルバハルが君臨していたため、ハキミは2018年夏に出場機会を求めてドルトムントに2年間のローン移籍。
ルシアン・ファブレ監督の下で鍛えられたハキミは、今シーズン途中にドルトムントがシステムを3-4-3に切り替えてからは、右ウイングバックとして持ち前の攻撃力を最大限発揮している。
そして、今ではマイコン、ダニ・アウベス、マルセロ、ジョルディ・アルバ、ヨシュア キミッヒ、トレント アレクサンダー=アーノルド、フィリップ ラーム、ダニエル・カルバハルらと肩を並べるまでに成長している。
『Opta』によると、ハキミはすでに多くのスター選手を凌駕しているという。
ハキミは今シーズン、チャンピオンズリーグとブンデスリーガで19ゴール(9ゴールと10アシスト)に関与している。
これはジョゼ・モウリーニョ監督の下インテルで三冠を達成した、09/10シーズンの元ブラジル代表DFマイコン(7ゴール12アシスト)に匹敵する数字だ。
サイドバックにおいて、これを唯一上回るのがダニ・アウベスで、09/10シーズンにバルセロナで22ゴール(4ゴール18アシスト)に関与している。
ハキミはすでにこのポジション(サイドバック)では、ここ数年で最高の選手のレベルに到達している。
Sus 9 goles ⚽ + 10 asistencias ➡️ entre Liga y Champions sitúan a Achraf en el top en su puesto https://t.co/f6ru7yV67b
— MARCA (@marca) June 2, 2020
『Opta』によると、4位以下のリストは以下のようになっている。
キミッヒ(18ゴール:17/18シーズン)
ジョルディ・アルバ(16ゴール:18/19シーズン)
アレクサンダー=アーノルド(16ゴール:18/19シーズン)
ラーム(15ゴール:12/13シーズン)
マルセロ(14ゴール:16/17シーズン)
カルバハル(10ゴール:16/17シーズン)
今シーズン終了後にレアル・マドリードに戻ることとなっているハキミだが、クラブ内では議論が続いている。
レアル・マドリードは大金で売却すべきなのか、それともジダン監督の下でカルバハルとポジション争いをさせるのか。
カルバハルは13/14シーズン以来、レアル・マドリードの右サイドバックのレギュラーを務めている。ハキミは重要な役割を担う場合にのみ復帰したいと明言しており、カルバハルのバックアッパーになるつもりはない。
ハキミのエージェントは、「シーズンが終わったら、彼はマドリードに戻るだろう。彼は今シーズンのようにプレーするつもりでいるし、全ての試合で先発することを望んでいる」と語っている。