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デュッセルドルフ好調の要因と宇佐美貴史が生き残る道

岩崎 充

2019/04/18 07:30

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NEWS

6年ぶりに1部に戻ってきたフォルトゥナ・デュッセルドルフが、ブンデスリーガで素晴らしいシーズンを送っている。

クラブ別選手の市場価値ランキング(2018年)では全クラブ中最下位に位置するなど、開幕前の下馬評は決して高くなかったデュッセルドルフ。

by statista.com

実際チームは10節を終えた時点で6連敗もあり、一時はリーグ戦最下位に転落。
しかし苦しい序盤を乗り越え盛り返しに成功すると、残り6試合を残して目標である残留を達成。
そして29試合を消化した現時点でクラブは11勝4分14敗、18クラブ中10位に位置する健闘ぶりだ。

監督への信頼と的確だった戦力の補強

6連敗ともなればチームは分裂してもおかしくない。
それを回避できたのはブンデスリーガ最年長監督、フリートヘルム・フンケル監督(65歳)と選手間の強い信頼関係によるところが大きい。

堅守速攻のスタイルを貫く今シーズンのフォルトゥナ。
スタメンを固定せずその都度調子の良い選手を積極的に起用する同監督の下、選手たちは不満を漏らすことなく監督を信じハードワークを続けた。

また昨シーズン、チームに大きく貢献したノイハウス(現ボルシアMG)や原口(現ハノーファー)が抜けた穴を埋めるべく積極的に新戦力を獲得したフロントの手腕も見逃せない。

中盤や最終ラインでフル稼動しているツィマーマンや、バイエルン戦でのハットトリックで一躍有名となったルケバキオがチームの期待に応えると、CBのカミンスキ(ポーランド代表)、そして司令塔シュテーガー(オーストリア代表)らも徐々にチームにフィットし、チームは上昇カーブを描いた。

昨シーズン2部得点王のデュクシュこそ結果を残せてはいないが、冬には新たにポーランド代表FWコフナツキを補強。この新戦力もシャルケ戦で2ゴールを挙げるなど、早速チームに貢献した。

宇佐美貴史が生き残るためには

再レンタルでチームに加わった宇佐美は、今シーズンここまでリーグ戦1ゴール2アシスト。
昨シーズンのようなパフォーマンスは披露できておらず、また同ポジションのライバルが活躍していることもあり出場機会は減っているのが現状だ。

宇佐美のライバルとなるサイドハーフのポジションには、両サイドでプレーするベルギーコンビのラマンとルケバキオ。

本職はサイドバックながら、今シーズンは右サイドハーフで重用されているツィマー(現在負傷中)。
そしてCFだけでなく左サイドハーフで結果を出したコフナツキがおり、彼らからポジションを奪うのは容易ではない。

宇佐美貴史選手には、最前線で生き残る道を模索して欲しいというのが個人的な願いだ。

彼は高いボール技術、そしてチーム内でもトップクラスであろうシュート精度を持っている。
また先月の日本VSボリビア戦でもCKを任されたように、セットプレーでもその技術は活きる。

2014年、ガンバ大阪が3冠を達成した際、最前線には宇佐美がいた。
2トップの一角という役割ではあったが、その圧倒的なパフォーマンスを今も覚えている方は多くいるだろう。

シント=トロイデンで2トップ起用により覚醒した鎌田選手が日本代表で初めてワントップで試された。

宇佐美選手にもCFとして生き残り、そして日本代表の核となる実力があると筆者は信じている。

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