"Experience counts for so much"@alanshearer believes Man City's past success should not be underestimated in #PL run-in
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— Premier League (@premierleague) 2019年1月6日
サッカーは前後半90分の中で得点が入らなければ勝つことはできない。これは紛れもない常識であるが、反対に負けない戦いをするのであれば得点を決めさせなければ良いということにもなる。
こういった考え方は、上位陣と試合をする際、中位や下位のチームの監督がよく考えることだ。最近では、混戦模様の上位陣同士の対決でも当てはまる。最も印象に残ったその例は、プレミアリーグ第20節のリヴァプールvsアーセナル。リヴァプールのDF陣の巧みな連携で得点ランキング1位のオバメヤンを無力化させ、リヴァプールはアーセナルの攻撃を1点に抑えてみせた。この試合、オバメヤンのボールタッチ数はたった13回で内6回はキックオフからというなんとも悲惨な内容だった。
このように試合を優位にコントロールするために相手のポイントゲッターを徹底的にマークするという動きが顕著になってきた。そこで今回プレミアリーグ上位陣のポイントゲッターを調査し、どれほど脅威になるのかを記述した。
なお、今回ポイントゲッターの定義を「昨シーズンの得点者の平均得点以上の得点を取った選手」とする。
昨シーズン生まれた総ゴール数は988ゴール。そして得点者は249人。
すべての得点者の平均得点である988÷249=3.967….≒4得点。
今回はプレミアリーグ第21節終了時点で4得点以上取った選手をポイントゲッター定義し、チーム内でのポイントゲッターは誰なのかとそんな彼らのゴール数の貢献度を探った。
【リヴァプール】
昨シーズンまでリヴァプールのポイントゲッターはフィルミーノ、サラー、マネの強烈な3トップだったが、今シーズンはシャキリが新たに加わり豪華な布陣になった。年末にかけて中央でプレーする習慣ができてからチームにフィットした印象。彼らのチームにおける得点比率は71%で爆発的な攻撃が魅力になっている。
【マンチェスターシティ】
マンチェスターシティも強烈なポイントゲッターが揃っている。ストライカーのみならず、WGやMFも攻撃に参加し得点を重ねている。4得点以上取った選手はプレミアリーグ最多となる7人。彼らだけでチーム内で82%の得点を叩き出している。
【トッテナム】
スパーズもシティ同様、前線の選手なら誰でも点が取れるため相手も守りづらい。一見ハリーケインやソンフンミンのみに注目が集まりがちだが、それだけではスパーズは攻略できないということがこの数字を見ても分かることだろう。
【チェルシー】
チェルシーはポイントゲッターが現時点で3人と些か物足りない印象を持たざるを得ない。特にモラタが5得点しか取れていない箇所が気になる。ましてや前線で体を張れるジルーの怪我の具合が芳しく無く、シーズン後半戦の行方がモラタにかかっているといっても大げさではない。そして新たにローンで加入したプリシッチにも期待が寄せられる。
【アーセナル】
アーセナルもチェルシーと同じく物足りない印象。オバメヤンの14得点は魅力的だが、リヴァプール戦のように彼が無力化されたときの戦術オプションが要求される。ポイントゲッターが3人しかいないのも、上位陣に挑む状況としては良いとは言えないだろう。
【マンチェスターユナイテッド】
スールシャール体制に代わり、マンチェスターユナイテッドには明るい未来が待っているように思えてならない。モウリーニョ解任後は4試合負けなし、しかもすべての試合で複数得点を重ねている。ポイントゲッターが5人揃えており、中でもポグバのパフォーマンスが上がっていることが好材料だ。筆者の予想だが、ここからトップ4に入るのではないかと考える。
ここからは注目のチームにフォーカスを当てる。
【ウェストハム】
ハマーズは今シーズン序盤こそ躓いたが、徐々にチーム全体の歯車が噛み合って来ているように思える。アルナウトビッチと筆頭にポイントゲッターを3人揃え、彼らはチームの66%に当たる19得点をマークしている。
【ボーンマス】
ボーンマスも今シーズン非常に素晴らしいパフォーマンスを見せている。キングとウィルソンの強烈な2トップで得点を量産する一方、中盤からの上がりにも積極性があり中々守備の重心の当てどころに困るチームに変貌を遂げた。ポイントゲッターによる総得点は24得点とアーセナルに匹敵する攻撃の分厚さを披露している。