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1部残留へ積極補強!フォルトゥナ・デュッセルドルフ期待の新戦力たち

岩崎 充

2018/08/31 17:30

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NEWS

昨季レンタルでフォルトゥナ・デュッセルドルフに加入、ツヴァイテリーガ(独2部)優勝に貢献した、宇佐美貴史と原口元気の日本代表コンビ。

原口は新天地としてハノーファーを選択した一方、宇佐美は昨季同様レンタルでのフォルトゥナ再契約が完了。やきもきしていたフォルトゥナサポーターを安堵させた。

6年ぶりにブンデスリーガで戦うフォルトゥナ・デュッセルドルフは、宇佐美以外にも積極的な補強を敢行。チームの目標となる1部残留へ、今シーズン主力として活躍が期待される新戦力を紹介しよう(「期待値」は筆者独断よる星5段階評価)。

1部残留の鍵を握るポーランド代表

マルチン・カミンスキ(Marcin Kaminski)
26歳/ポーランド/ディフェンダー
期待値★★★★★

シュトゥットガルトからレンタルで加入。192cm、左利きの大型DFでセンターバック以外にもサイドバックやディフェンシブハーフでもプレー可能。
今年のW杯は惜しくも落選したが、ポーランド代表としてすでに5キャップを記録している。
昨季はトルコ代表CBアイハンの相棒役が定まらなかったフォルトゥナにおいて、最も期待される戦力と言っても過言ではない。

名門バイエルン出身のSB

ディエゴ・コンテント(Diego Contento)
28歳/ドイツ/ディフェンダー
期待値★★

イタリア系ドイツ人でドイツとイタリア2つの国籍を持つSB。
バイエルンで2010年デビュー、2014年にフランスのボルドーへと移籍し3シーズンを過ごす。
左足からのクロスに定評あり、守備力も低くないが現時点では昨シーズン終盤に大活躍したギーゼルマンが一歩リードか。

アピールに成功したポリバレントプレイヤー

マティアス・ツィンマーマン(Matthias Zimmermann)
26歳/ドイツ/ディフェンダー
期待値★★★

カミンスキ同様、シュトゥットガルトからの新加入選手。
守備的MF、右サイドハーフ、右サイドバックでのプレーを得意とし、開幕戦では右SBでフル出場し早速1アシストをマークした。
同じ右SBのジョーン・ツィマーが攻撃的な選手だけに、守備面でも計算できる彼の存在は重要になるかもしれない。

ペルーにルーツを持つアメリカ代表MF

アルフレド・モラレス(Alfredo Morales)
28歳/アメリカ/ミッドフィルダー
期待値★★★★

インゴルシュタットより加入のセントラルMF。昨シーズンは27試合出場4ゴール1アシスト。
ペルー出身でアメリカ国籍を持つ父親と、ドイツ人の母親の間に生まれ合計3つの国籍を保有。アメリカ代表としてこれまで13試合に出場している。
昨季攻撃の起点として活躍したMFノイハウス(今季はレンタル元のボルシアMGへ復帰)の後釜として、彼にかかる期待は大きい。

キャプテン・フィンクの後継者

ケヴィン・シュテーガー(Kevin Stöger)
25歳/オーストリア/ミッドフィルダー
期待値★★★★★

ボーフムから移籍。年代別のオーストリア代表招集経験もある左利きのオフェンシブMF。
昨季は2部で30試合出場4ゴール8アシストを記録、テクニックと視野の広さで目覚ましい活躍を見せた。
トップ下の主将フィンクはすでに36歳。シュテーガーには彼の後継者としてチームの中心選手となるだけの才能が十分にある。

期待のトルコホットライン

ケナン・カラマン(Kenan Karaman)
24歳/トルコ/ミッドフィルダー
期待値★★★

ハノーファーより新加入。左ウィングやトップ下を主戦場とする189cmの大型アタッカー。
8月上旬のテストマッチでは1試合4ゴールを挙げるなど、得点力の高さをアピールした。
昨年11月にはトルコA代表でもデビューを飾っており、同胞アイハンの手助け次第では昨シーズンの原口&宇佐美のような相乗効果が期待できるかもしれない。

タレント王国からの新たな逸材

ドディ・ルケバキオ(Dodi Lukebakio)
20歳/ベルギー/フォワード
期待値★★★★

ワトフォードからレンタル移籍、圧倒的なスピードを武器とする右サイドアタッカー。
今月19日のドイツ杯1回戦で先発すると2ゴールを決め5−0の圧勝に貢献。
同じベルギー人のサイドアタッカー、ラマンが昨季レンタル加入し素晴らしい活躍をしただけにその再現に期待してしまう。
ちなみにコンゴ民主共和国の国籍もあり、2016年には同国の代表デビューをしているがその後ベルギーを選択、U−21ベルギー代表に選ばれている。

ツヴァイテリーガ得点王

マーヴィン・ドゥクシュ(Marvin Ducksch)
24歳/ドイツ/フォワード
期待値★★★★★

昨シーズン、ブンデス2部のキールで一気にブレイク。33試合18ゴールを挙げてリーグ得点王に輝いた188cmのストライカーだ。
フォルトゥナのセンターフォワードにはヘニングス(33試合13ゴール)が君臨。しかし13節以降は出場停止だった1試合を除き全試合フル出場するなど、彼の代わりとなる選手が不在だった。
さらにプレシーズンマッチではヘニングスとの2トップもテストするなど、フンケル監督の戦術の幅も広がった。
今シーズン背番号10を託されたドゥクシュが活躍すれば、自ずとクラブの1部残留は見えてくるはずだ。

各ポジションに良い補強を行い選手層が厚くなったデュッセルドルフ。果たして今シーズンを何位で終えるだろうか。



フォルトゥナ・デュッセルドルフに関する過去記事はコチラ:
クラブプロフィール&主力紹介その①
主力紹介その②
ロベルト・シェーファー会長インタビュー

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