現在J2リーグを戦うツエーゲン金沢。2006年にクラブを設立し、10年目の2015年にJ2昇格という早さでここまでクラブはステップアップしてきました。
母体に大企業を持たない市民クラブでありながら順調に階段を駆け上がってきたツエーゲン金沢のあゆみが、他の地方クラブのお手本になるかもしれません。
Jリーグは地域密着を掲げていますが、ツエーゲン金沢はどのように地域を関わりあっているのでしょうか?
県民も盛り上がったJ2初年度
順調にJ2に昇格した勢いのまま望んだJ2初年度。前半戦は一時首位に立つなど大躍進しました。石川県全体が盛り上がりJ1ライセンス取得に向け市民の署名活動などもあり金沢市から現在の練習場である安原運動公園を貸与され、同じ敷地内に支援金を用いたクラブハウスも建設されました。
これまで地域とともに歩んできた結果であり、地域とクラブの持ちつ持たれつの関係性がうかがえます。
ツエーゲン金沢のクラブハウスがついに完成!サポーターにお披露目 https://t.co/OyVkmp9x2O #サッカー #スポーツ pic.twitter.com/Sw6f48q193
— FOOTBALL antenna (@FOOTBALLantenap) 2016年1月24日
地元の人にとって
地域密着を掲げる「おらがまちのクラブ」として地元の人々の郷土愛を満たしてくれるような存在であるのが理想です。ツエーゲン金沢には、まだ北信越リーグだったころの2008年から応援を続ける「Z-BLITZ」といったサポーター団体があります。
「Z-BLITZ」を中心にサポーターの数は、クラブの昇格とともに増えていき今ではゴール裏を埋め尽くしています。
生まれ育った地元の愛するクラブを応援するためスタジアムに集まり、そこからさらに新たなつながりが生まれていく。石川県民にとってツエーゲン金沢が根付きつつあることがわかります。
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また「ホームタウンサンクスデー」では、当該市町村の小学生を無料招待するなど石川県全体にツエーゲン金沢をPRしています。
街の中のツエーゲン金沢
クラブとしても地域イベントに選手が参加したり、学校を訪問するなど街に活気をあたえる存在であろうと努力をしており、ホームスタジアムである石川県西部緑地公園陸上競技場におとずれる観客数が増えることによる経済効果も期待されます。
北陸新幹線が開通し、新しく整備された金沢駅内にも地元スポーツチームを応援する幕があり、多くの市民の目にツエーゲン金沢の名前がふれることになります。
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また普段の練習も、安原スポーツ広場を中心に市内で行なっており基本的に見学が可能となっています。
今後
石川県民に根付きつつあるツエーゲン金沢ですが、ここ数シーズンはJ2の下位に低迷しています。ここまで短期間でクラブが成長することも素晴らしいことですが、さらに上を目指しています。
サッカークラブである以上、チームの運営に勝利は欠かせません。今後、ツエーゲン金沢がJ1へ昇格し街とともに盛り上がりを見せ地方クラブの成功モデルとなることを期待しましょう!