2015シーズン限りで現役引退を発表したなでしこジャパンGK海堀あゆみ選手。
29歳で引退を決意した海堀選手のキャリアを振り返ります。
GK・海堀あゆみ〜プロフィール〜
by JFA
海堀あゆみ(かいほり・あゆみ)選手
1986年9月4日生まれ
京都府出身
170㎝/64㎏
利き足:右足
歴代所属クラブ:スペランツァFC高槻→INAC神戸レオネッサ
京都府長岡京市出身の海堀選手は小学2年生の時にサッカーをはじめ、地元のサッカー少年団で男の子と一緒にプレーをしていたそうです。
同時のポジションはDF。現在大宮アルディージャに所属する家長昭博選手と対戦したこともあり、家長選手を封じた記憶があると後に振り返っています。
1人しかいないGK…出場を続け掴んだW杯優勝!
by NUMBER WEB
中学生の時にスペランツァFC大阪高槻の下部組織に入るも、高校生になると一度サッカーから離れた期間があった海堀選手。進学した高校では、テニス部に所属していたこともありました。
しかし、サッカーへの思いが立ちきれず、再びスペランツァFC大阪高槻ユースに入団。これを機に、DFからGKへ転向しました。
2004年、スペランツァFC大阪高槻のトップチームに昇格。当時、GKは海堀選手しか在籍していなかったそうです。試合に出場を続けることで実力と経験値を上げていきます。
2008年、INAC神戸に移籍。引退まで守護神としてゴールを守り続けました。
そして2011年、ドイツで行われた女子ワールドカップ。
最大のライバル・アメリカとの決勝戦はPK戦まで縺れる展開に。日本のゴールを守る海堀選手は、2人のキッカーが放つシュートをセーブ。試合は2-2(PK3-1)で日本が勝利、優勝に大きく貢献しました。
自分に勝てない…突然の引退発表
by SOCCER KING
私、INAC神戸レオネッサの海堀 あゆみは2015年シーズンをもちまして現役を引退する事を
決意いたしました事をご報告させていただきます。
理由としましては、身体のパフォーマンスが以前に比べて上がらなくなり、日々一番の
ライバルである自分自身に勝てなくなったからです。私自身、選手として常に最高のパフォーマンスを
出す事を信条にトレーニングしてまいりましたが納得のいく状態まであげられなくなった以上、
選手を続ける事は信条に反すると考え、決断に至りました。
by INAC KOBE
2016年1月15日、突然発表された海堀選手の現役引退。
海堀選手のコメントには自分自身に勝てず、最高のパフォーマンスを行うことができなくなったと引退の理由がつづられていました。
そこからは、自分へ一切甘えがない厳しさ、サッカー選手としてのプライドを感じることができます。
また、引退の理由の後に続くのは、自身を支えたファンやサポーター、チームメイトやコーチングスタッフなど関わる全ての人に感謝の言葉。
最後は、INAC神戸、女子サッカーへの更なる声援を求め、コメントを締めくくりました。
常に最高のプレーを求め続けた海堀選手は、ファンへ最高のパフォーマンスを記憶させたまま現役を退きました。
今後、海堀選手がどのような第2の人生を歩むのかが注目されます。