ドイツ代表のカイ ハヴェルツは今夏のレヴァークーゼン退団を希望しており、2022年までとなっている現在の契約の解除をクラブに要求するつもりだという。
ハヴェルツのプランは海外のトップクラブへの移籍であり、チェルシーとレアル・マドリードが移籍先として有力であると報じられている。
『ビルト』が、ハヴェルツにとってどちらのクラブが適しているのかを比較している。
監督
チェルシーのフランク ランパード監督は昨季、FIFAによる移籍禁止令により、下部組織のタレントに頼らざるを得なかったが、成功を収めた。
カラム ハドソン オドイ(19歳)、メイソン マウント(21歳)、タミー エイブラハム(22歳)はトップスターとなった。
ハヴェルツは今後も成長を続ける可能性がある。
さらに、クラブの絶対的スターとして、ランパード監督はチームのプレッシャーを取り除き、オーナーのロマン アブラモヴィッチ氏から全幅の信頼を得ている。
レアル・マドリードのジネディーヌ ジダン監督はハヴェルツのようなボールアーティストが大好きで、プレーエリアが似ていることからハヴェルツは若き日のジダンを想起させるとさえ言われている。
速く攻める攻撃スタイルは、ブンデスリーガの中で最速選手の一人であるハヴェルツ(最高時速35km/h)にマッチしている。
最近ではジダン監督がハヴェルツのファンであることを明かしている。
選手
チェルシーには、ドイツ人を中心とするコミュニティがある。
ドイツ代表のアントニオ リュディガーとティモ ヴェルナー。さらにクリスティアン プリシッチもブンデスリーガでの経験がある。
レアル・マドリードでは、すでにドイツ代表でチームメイトであるトニ クロースが重要な扉を開くことになるだろう。両者はドイツ代表の中盤でコンビを形成する可能性がある。
エデン アザールやカリム ベンゼマのようなトップストライカーとプレーすれば、ハヴェルツは次のレベルに到達することができるだろう。
ハヴェルツ自身は「大きな一歩を踏み出す準備ができている」と語っている。
環境
両クラブともに、ドイツ人選手が活躍してきた過去を持つ。
チェルシーではバラック、リュディガー、フート。
レアル・マドリードではネッツァー、ブライトナー、シュティーリケ、イルクナー、シュスター。
チェルシーにはプレミアリーグのプレッシャーがあるが、レアル・マドリードでは2季連続の無冠となれば激震が走ることとなる。
元レアル・マドリードのGKボド イルクナー氏は、『ビルト』のインタビューに対して、「チェルシーは世界のトップクラブの一つだ。だが、レアル・マドリードは唯一無二のクラブだ。レアル・マドリードに移籍することは、まるで騎士の称号を与えられたかのようなものだ。レアル・マドリードからのオファーは、もしあったとしても、一生に一度しかない」と語っている。
将来性
チェルシーは若手タレントを多く起用し、プレミアリーグでサプライズとなっている。
かなりの選手がここで将来のスター選手となることを期待されており、イングランドではハヴェルツはチェルシーで歴史を築くことができると見られている。
レアル・マドリードは、常にすべての主要タイトル獲得のためにプレーしている。レアル・マドリードでのチャンピオンズリーグ優勝は選手にとってかけがえのないものだ。
『ビルト』による総合評価では、レアル・マドリードのほうがチェルシーを少し上回っていると見ている。
レヴァークーゼンはハヴェルツ獲得を狙うクラブに対して1億ユーロを要求しており、スポーツ部門責任者を務めるルディ フェラー氏は「ハヴェルツの値引きはしない!」と断言している。
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— BILD Sport (@BILD_Sport) July 8, 2020