サッカーファンなら、クリスティアーノと聞くとロナウドを連想してしまいますよね。レアル・マドリードのFWクリスティアーノ・ロナウド選手はバロンドール3度受賞経験があるサッカー界の至宝です。
実はJリーグにも同名のクリスティアーノという選手がいるのを御存じですか?
ロナウド選手はポルトガルの選手ではなく、こちらのクリスティアーノ選手はブラジル人。今シーズンは柏レイソルに所属しています。
ビッグ・ネームではありませんが、サッカーを良く知っていて、敵にするとちょっとやっかいなFWです。今年は柏レイソルの選手としてシーズンを迎えました。
by 柏レイソルHP
毎年の様に移籍を繰り返す選手
その選手の名前はクリスティアーノ・ダ・シウヴァ選手(以降、クリスティアーノ選手と記載。)柏レイソルのFWです。1987年生れの30歳。
日本にプロサッカー選手として来日して5年目を迎えています。この5年間、実は毎年違うチームの選手としてサッカーをしています。
来日初年度はJ2の栃木SC、2年目はヴァンフォーレ甲府、3年目は柏レイソル、4年目は再びヴァンフォーレ甲府、そして昨年の途中から5年目の今年は再び柏レイソルという具合です。
落ち着きの無さは来日以前から同様で、2005年にブラジルのコリチーバFCとプロ契約を締結後、ほぼ毎年移籍を繰り返しています。ちなみにコリチーバFCは横浜FCのキングカズこと三浦知良選手も在籍していた事で知られています。
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その後は、2006年トレド、2008年ADAPガロ・マリンガとマルシリオ・ジアス、2009年リオ・クラロ、同年メトロポリターノからシャペコエンセ にレンタル、2010年ジュベントゥージという経歴でブラジル国内リーグに所属しました。
2012年オーストリアのレッドブル・ザルツブルクへの移籍が初の海外移籍でした。ちなみにみザルツブルグは南野拓実選手が在籍しているクラブです。
この様に、めまぐるしく所属クラブを替えて、2013年に栃木SCにやって来ました。栃木SCで所属10クラブ目という事になります。
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メッシでも経験したことの無い偉業を達成
スペインに『マルカ』という日刊スポーツ紙があります。レアル・マドリード贔屓として有名で、ほぼ毎日一面にはレアル・マドリードの記事が取り上げられています。
当然クリスティアーノ・ロナウドは多々取り上げられますが、何と柏レイソルのクリスチアーノ選手もロナウド選手とリオネル・メッシ選手になぞらえて記事に登場した事があるんです。
それは2015年12月27日付けの『マルカ』でした。実は前日の天皇杯準々決勝ベガルタ仙台戦で、クリスチアーノ選手は直接FKだけでハットトリックを決めるという珍しい記録を打ち立てていたのです。
「クリスティアーノ・ロナウドのことではない。Jリーグの柏レイソルのクリスティアーノだ」。「リオネル・メッシでも達成したことのない、直接FKでのハットトリックという偉業を、日本のクリスティアーノが成し遂げた」と大絶賛で紹介されました。
世界に発信されるだけの価値の高い見事な記録でした。
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ミドルレンジからの得点能力の高さ
クリスティアーノ選手のサッカースタイルは一言で言うとそつが無いと言えます。FWとしては何をやらせてもこなしてしまう高いテクニックと、ここぞと言う決定期に決めきる事ができる集中力があります。
前章でご紹介した様に、直接FKだけでハットトリックを決めてしまえる様に、プレイスキックの精度が極めて高い事が証明していますが、ミドルレンジからでもゴールを決めてしまえるシュート力を持っている事が、クリスティアーノ選手の最大の特徴だと筆者は観ています。
ストライカーとしての嗅覚が鋭く、逃してはならないタイミングに関する動物的な勘に優れているというか、とにかく敵にするととても嫌な選手ですし、味方にとってはとても頼りがいのある選手です。
プロサッカー選手としての人生では、毎年の様に移籍を繰り返している落ち着きの無い選手なのですが、その略歴とは違ってプレイスタイルは極めて堅実です。
日本に来るまでは無名のプロサッカー選手でしたが、来日以降に活躍するクリスティアーノ選手のプレイを観戦するにつけ、ブラジルという国のポテンシャルの深さに驚くばかりです。
Kashiwa Reysol fait une belle affaire en récupérant Cristiano Da Silva (Ventforet Kofu) #TransfertTLMSF pic.twitter.com/DyupUYIXTH
— J League France (@JLeagueFr) 2016年6月23日
いわば古巣である柏レイソルに戻って来た形になった今シーズン。願わくば、数シーズンは柏レイソルに落ち着いてもらって、パワフルなプレイを観せて欲しいものです。