王者リヴァプールのまさかの大敗について、クラブOBは中盤に問題があったと分析している。
リヴァプールは、今月4日に行われたプレミアリーグのアストンヴィラ戦で2-7の大敗を喫した。前半のうちに1-4と大量のリードを許すと、後半に入っても失点をくりかえし、気づけば1963年以来となる7失点を喫してしまった。
この大敗について、リヴァプールを率いたこともあるOBのグレイム・スーネスが英国放送局『Sky Sports』で敗因を分析した。「リヴァプールの高いDFラインが物議を醸すだろう。しかし、ハイラインを変えることはない。リヴァプールは今後も常に高いラインを保つはずだ。」
「しかし、ハイラインを維持するためには他のチームメイトがボールホルダーにプレッシャーをかけることが大前提だ。プレッシャーをかけられなければ下がるしかないんだ。リヴァプールの問題はプレッシャーをかけられなかったことにある。中盤でスタメン出場したファビーニョ、ワイナルドゥム、ケイタは自分たちの役目を全うしなかった。途中出場した選手もそうだ。」
リヴァプールはハーフタイムにMFナビ・ケイタに代えて日本代表のFW南野拓実を投入しており、スーネスの指摘する「途中出場した選手」には南野も含まれるのかもしれない。
スーネスは続ける。「リヴァプールがプレミアリーグやチャンピオンズリーグを制することができたのは“効率の良い”中盤があったからだ。効率が良いとは、クリエイティブや美しさではない。誰よりもハードワークすることなんだ。」
「普段なら前線の選手たちも自分たちの役割を果たしてプレスをかける。しかし今日のリヴァプールは普段のようなプレスを欠いていた。それでも最終ラインが高い位置を維持したので、何度も崩されたのだ。」
英紙『Daily Mirror』によるとスーネスは、ヴィラパークの芝生が少し「長かった」とも指摘したという。だがそれについては「ヴィラのピッチに関するスーネスの無知なコメントは、国中のグランドスタッフを侮辱している。愚かだ」とヴィラの職員にツイートされてしまったという……!
Defeat at Villa Park. #LFC | #AVLLIV
— Liverpool FC (@LFC) October 4, 2020