「我々の哲学は攻撃することだ。レアル・マドリードは常に攻撃的なチームである」
ジネディーヌ ジダン監督はこれまで何度もこの言葉を繰り返してきたが、実際のところ、クリスティアーノ ロナウドが去った後の今シーズンのレアル・マドリードは、ただの攻撃的なチームではない。
リーグ戦31試合を終えて21失点のレアル・マドリードはラ・リーガで最高の守備力を誇っている。
同時期においてはクラブ史上2番目に優れた記録となっており、1971/72シーズンの記録に並んでいる。
これを上回るのは1987/88シーズンだけだ(31試合で20失点)。
さらにレアル・マドリードの守備力はラ・リーガだけでなく、欧州5大リーグでもトップクラスで、プレミアリーグ優勝を果たしたリバプールに匹敵している。
レアル・マドリードとリヴァプールは、欧州5大リーグにおいて1試合平均の失点数が最も少ない(0.68)。
アトレティコ・マドリード(0.71)がこれに続き、以下スタッド・ドゥ・レンヌ(0.75)、レンヌ(0.86)、アスレティック・ビルバオ(0.87)、パリサンジェルマン(0.89)、ユヴェントス(0.89)、ヘタフェ(0.94)、レスター(0.94)と続いている。
現役キャリアの大部分をセリエAで過ごしたジダン監督は、ユヴェントスやイタリア代表を指揮した名将マルチェロ リッピから大きな影響を受けており、攻撃と同様に守備も重要視してきた。
そして、ジダン監督が完璧な守備を構築するうえで非常に大きかったのが、2018年のベルギー代表GKクルトワの加入だ。
現在クルトワは、アトレティコ・マドリードのスロベニア代表GKヤン オブラクを抑えて、07/08シーズンのイケル カシージャス以来レアル・マドリードのGKが獲得していない、サモラ賞争いをリードしている。
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— MARCA (@marca) June 26, 2020