第98回全国高校サッカー選手権大会の決勝が13日に行われ、静岡学園(静岡)が青森山田(青森)を3-2で下し、24年ぶりの全国制覇を達成した。
史上9校目の大会連覇を目指す青森山田と、24年ぶりの優勝を目指す静岡学園の決勝戦。過去優勝2度の青森山田は、ここまで15得点4失点と盤石の戦いぶりを発揮してきたのに対し、静岡学園も16得点無失点と鉄壁の守備を継続して決勝まで勝ち進んできた。
青森山田は浦和レッズに加入が内定している武田英寿や、横浜FC内定の古宿理久らが先発入り。一方の静岡学園は鹿島アントラーズへの加入が内定している松村優太がスタメン入り。準決勝で値千金のPK弾を奪った10番が再び埼スタのピッチに立った。
試合は序盤から青森山田が主導権を握る。開始早々静岡学園ゴールに迫ると、11分にFKを得るとキッカーは古宿。正確で鋭いボールを蹴り込むと、2年生DF藤原優大が頭で合わせて先制に成功する。さらに33分には前線に抜け出した武田がPA左で相手GKに倒されてPKを獲得。これを武田自身が決めて点差を突き放した。
2点を追う形となった静岡学園だが、後半終了間際にゴール前の混戦からDF中谷颯辰が押し込んで1点差に。前半はそのまま終了した。
後半に入ると、よりオープンな展開に。攻める静岡学園は61分、この日先発に起用されたFW加納大がPA手前でパスを受けて華麗に反転、左足で強烈なシュートを叩き込み同点に追いついた。
その後は、同点に追いついた静岡学園が勢いそのままに攻勢を仕掛ける。すると85分、セットプレーから中谷が強烈なヘディングシュートを叩き込み、静岡学園が逆転に成功した。
逆転された青森山田は終盤、鈴木琉聖のロングスローから同点を目指すが、静岡学園も鉄壁の守備で対応。静岡学園が最後までリードを守り切り、青森山田に3-2で勝利。静岡県勢として24年ぶりの優勝を達成した。
■試合結果
青森山田高校 2-3 静岡学園高校
■得点者
青森山田:藤原優大(11分)武田英寿(33分)
静岡学園:中谷颯辰(45+2分、85分)加納大(61分)
(転載元)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00010024-goal-socc