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東京五輪世代期待のプレーヤー③ 横浜F・マリノス 三好康児

佐藤文孝

2019/06/24 11:55

2019/06/23 13:51

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五輪世代の中盤を支え、チームの中核でもある三好康児。この夏、A代表デビューを果たした若武者はコパ・アメリカ第2 戦のウルグアイ戦でいきなり強烈なインパクトを残した。

ブーイングの鳴り響く中での2得点

日本代表の背番号11が古豪から2得点を奪い、南米を震撼させた。
コパ・アメリカグループリーグ2戦目、日本代表はウルグアイを相手に2対2で引き分け、優勝候補から貴重な勝ち点1をもぎ取った。
この試合最初のゴールを挙げたのは日本代表・三好康児。
前半25分、自陣からのロングパスを右サイドで受けると、そのままドリブルでタテへ仕掛ける。スピードに乗りエリア内に進入すると相手DFをかわし右足を振り抜きゴールに叩き込んだ。
2点目は後半14分。中盤からボールを繋ぎ、左からのクロスをキーパーがはじくとこぼれたところをワンタッチで押し込んだ。競い合いからボールをキープした三好のプレーが起点となり、そのままゴール前まで駆け上がっての2得点目となった。

後半38分に久保建英との交代でピッチを後にするまで、右サイドを中心に攻守にわたって躍動した。序盤から相手ボールへの積極的なチェックも怠らず、前半からファールを受ける程の激しさでボールを奪いに行く。落ちることのない運動量と、完全アウェーの舞台でも怯む様子もなく「普段着のプレー」を貫いていた。

フル代表でもチームを引っ張る存在として

また、チーム全体に硬さが目立ち0-4で敗れた初戦のチリ戦とはうって変わり、三好が動き回ることで終始、チームが前を向いてボールをコントロールする展開が続いた。何より前線の岡崎慎司や中島翔也、中盤の柴崎岳といった代表常連組等とも好連携をみせた場面も少なくなかった。劣勢が予想されたゲームだったが、「最初からゴールを狙っていた」と語った三好の積極性が起爆剤となり、日本がたて続けにリードを得る展開が繰り広げられた。

同じく今大会が初代表となった多くの若手メンバーの中でも抜群の存在感を発揮している三好。大舞台で強豪を前にしながらも、実力を示し結果も残したこのウルグアイ戦ではマン・オブ・ザマッチにも選出されている。

先に世界の舞台に羽ばたいている堂安律や冨安健洋、そして久保建英らタレントが居並ぶ五輪世代の中でも、この三好康児が中心であることが改めて再認識させられた鮮烈なウルグアイとの一戦だった。

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