先月31日に発表されたワールドカップロシア大会日本代表メンバーに新潟県出身の酒井高徳(ハンブルガーSV)が選出された。ブラジル大会に続いてのメンバー入りとなる今回、ファンにとっても勝利につながるプレイをみせてくれることを願ってやまない。
新潟県民の代表として
先日行われたガーナ戦では後半から右のウイングバックとして出場。上下の動きを精力的にこなし攻守に奔走、的確なクロスで好機も演出するなど、
本大会へ向けての十分な仕上がりの良さが伝わるプレーを披露した。
酒井高は「(新潟)県民の代表としてロシアの地で戦いたい」とメンバー入りについてコメントを残している。
Jリーグアルビレックス新潟には下部組織から所属、2008年には十代ながらトップチームデビューし、県出身選手として当時から人気・実力とも高く、当時から大きな注目を集めていた。2011年には新潟の生え抜き選手として初となる海外移籍(ドイツ一部リーグ・シュツットガルトへ期限付き移籍)も果たし、以降はクラブでもレギュラーに定着、ブンデスリーガを主戦場として戦うこととなる。
現所属のハンブルガーSVでは2016年シーズンに最終節で1部残留を決めるなど残留争いを戦い、昨シーズンはキャプテンを務めるもクラブ史上初の2部降格となるも既に来季も同クラブで戦うことが発表されている。
様々な経験を成長に繋げた現在
ポジションは両サイドバックのみならず守備的MFもこなし、代表チームでもこれまで複数のポジションで攻守のつなぎ役として貢献してきている。だが初のメンバー入りとなった前回大会では出場機会が無く、悔しさを胸にブラジルを去る。また、2010年の南アフリカ大会でも若くしてサポートメンバーとしてチームに帯同し「夢のピッチ」を目の当たりにしている。フットボーラーとして、そして本人が語る「新潟県民」の代表として今回こそ大舞台での酒井高徳の躍動する姿を追い掛けたい。
かつて、ビッグスワンのフィールドを不器用ながらもパワフルに駆け巡っていた「ゴートク」も27歳。直前での監督交代などもあり苦戦が予想される今回の日本代表ではあるが、様々な経験を積み大きくなった酒井高徳が何かをやってくれる気がしてならない。我々、新潟県民もそう信じている。ガンバレ、ゴートク!!